最寄りのコンビニエンスストアで買い物をすると、店員が次々と商品にバーコードスキャナを当てている。軽快な電子音が「ピッ」と鳴り、手早く商品を袋に詰めている姿を見て筆者は不思議に思った。「バーコードはどんな仕組みなのだろうか」と。

資料によれば、バーコードが誕生したのは今から60年以上昔の1949年らしいが、普及が始まったのは、IBMが発表したコード表記を元に関係者団体が統一コードを設定した1973年。それでも40年前の話だ。

そういえば昔は、カードやお菓子などに付いたバーコードを読み取り、互いに競うゲーム機があった気がする。筆者は既に社会人になっていたので、手にしたことはないが、年下のいとこが正月に持ってきては、けたたましい電子音を鳴らしていたはずだ。

いざ家の中を見回してみると、弁当やドリンクだけでなく雑誌や文房具、あらゆるものにバーコードが付いている。先の資料には「数字や文字などの情報を棒状のコードに変換したもの」と書かれていたように、各種情報を抽象化して素早く読み取るための仕組みなのだろう。

資料を読み進めると身近な存在であるバーコードは、複雑かつ奥の深い存在であることを、改めて思い知らされる筆者であった。

バーコードの規格にもいろいろな種類がある。図のバーコードは、Code128というアルファベットも表示できるもの。

カスタマーバーコード。郵便物で見たこともあるのではないだろうか。郵便番号「100-0003」をバーコードにしている。