漢字の書けない&読めないをアプリでカバー

PCで書類を作るのが当たり前になりすぎて、何かの伝票に書くような自分と会社の名前と住所くらいしか普段は手で文字を書かない、という人も多いのではないだろうか。そんな生活をしていると、子供の頃には当たり前に書けたはずの漢字まで書けなくなっていたりする。いざ書こうとした時に、こんな感じの字だったけれど細部が本当に合っているのか不安になってきた、というような経験は誰にでもあるのではないだろうか。

一方でPCの変換機能を利用しながら書類やメールを作るものだから、手書きでは絶対使わないような漢字が簡単に使われているような傾向もある。また自分で変換しておきながら、これで本当に文字選びが合っているのかどうかがわからなくなってしまうこともあるだろう。

そんな時に、スマートフォンのアプリでさっと調べる習慣をつけたい。今回は漢字がわかっている状態でその文字の読みや書き方が確認できるアプリと、読み方から漢字を確認できるアプリの2つを紹介しよう。

筆順と読みをさっと調べられる「常用漢字筆順辞典 FREE」

漢字の文字は目の前に見えているのに、その読みや使い方がわからないという時に利用できるのが「常用漢字筆順辞典 FREE」だ。常用漢字を中心に5648文字を収録しており、日常生活の中で出会う漢字の多くを調べることができる。

使い方は簡単で、起動すると表示されるカンバスに手書きで文字を書けばよい。ある程度書くと上部に候補が表示されるから、そこから調べたい文字を選択する。極端に筆順が違っていると書き上がっても目的の文字が候補の後ろの方にあったりもするが、スライドで選択可能だ。また、うまく文字が認識されない場合などには右上の「キーボード」を選択すると、普通にキーパッドを利用した文字入力もできる。

手書きで文字を書いて調べる文字の候補を選ぶ

文字を指定すると大きなグレーの文字が表示される。この時点で音読みと訓読みについても表示されており、とりあえずシンプルな読みを知りたいだけならば事足りる。さらに細かい部分を知りたい時には右上の「詳細」をタップすると、部首や区分、用例などが確認可能だ。このページの情報は右上のボタンからクリップボードにコピーできるから、メール等で利用したい時にも便利だ。

大きく正しい文字形が表示され、上部で音読みと訓読みを確認可能

詳細画面では部首や用例まで確認できる

また、グレーの文字の一部が赤く表示される文字もある。これは筆順が登録されているもので、常用漢字と人名漢字の一部、新常用漢字表の追加字種候補196文字を含む合計2411文字で利用できる。赤く表示されているのが1角目で、左下の矢印ボタンをタップして筆順を確認可能だ。また赤く表示されている部分を指でなぞってもよい。なぞっては消し、というのを繰り返して文字の練習をすることもできるだろう。

筆順が登録されていない文字では「この漢字はなぞる事ができません」と表示される

「常用漢字筆順辞典 FREE」
利用料金:無料
制作者:NOWPRODUCTION CO.,LTD.

難しい漢字も大きく表示してくれる「漢字Check」

漢字が思い出せないからスマートフォンやPCで変換してみよう、というところまでは誰でも思いつく。しかし実際に適当なメールやテキスト作成画面で入力してみると、表示が小さくて細部が分からないというのはよくあることだ。フォントサイズを簡単に変更できる環境ならばよいが、それでも手間がかかる。

できる限り大きく表示して欲しいという時に便利なのが「漢字Check」だ。機能は非常にシンプルで、入力した漢字をとにかく画面いっぱいに表示してくれる。調べたい文字をキーボードから入力し、変換すると下の大きなカンバスに漢字が表示される。標準では1画面に1文字の巨大表示だが、複数文字からなる単語を調べた場合には上下にスクロールすれば続きの表示も可能だ。さらに下のバーを使って縮小もできるから、扱いやすいサイズに調整すればよい。

キーパッドから調べたい文字を入力

画面いっぱいに1文字が表示される

2文字以上の単語を調べた時にはスクロールして文字確認可能だ

下のバーで文字サイズを調整すると複数文字も見やすくなる

文字入力は音声でも行える。右上のマイクボタンをタップし、入力画面になったら話しかけ、赤いボタンをタップすればその時点で認識された文字が表示される。たいていは複数候補が表示されるから、リストの中からきちんと見たい文字を選べばよい。

音声での検索文字入力にも対応

複数表示された候補から見たい文字を選択しよう

「漢字Check」
利用料金:無料
制作者:Kakeru Project