就職活動の早期化が進む中、就活に不安を抱える大学生は少なくありません。就職活動は自ら主体的に動く必要がありますが、「何から始めればよいのかわからない」と感じる学生も多いのではないでしょうか。

こうした状況を受け、個別指導塾を全国1,664教室展開する明光義塾(20262月時点)では、講師として活躍する大学生を対象に「就職活動を応援するセミナー」を開催しました。企業の採用支援や大学でのキャリア教育を中心に活動する、元マイナビの起業家兼教育者・羽田啓一郎さんを講師に招き、一部では、就活の基礎からサマーインターンシップへの準備までを、二部では、明光で実際に働いている先輩講師の就活体験談を実践的な部分まで分かりやすく教えていただきました。

写真中央:講師の元マイナビ・起業家兼教育者  株式会社Strobolights 代表 羽田啓一郎さん

本記事では、2026516日に実施されたセミナーの様子を、現役大学4年生で学生ライターの堀内(マイナビ学生の窓口・ガクラボ所属)がレポートします。

Strobolights提供:羽田さんの資料より

明光義塾の講師向け「就活応援セミナー」で学べること

1.ESの書き方

羽田さんが強調していたのは、ES(エントリーシート)はとにかく具体的に書くことです。特に「人数・期間・頻度・量」などの定量情報を盛り込むことで、あなたの行動が何を・どれだけ・どの規模で行われたのかが一目で伝わります。 例えば、「サークルで頑張りました」ではなく「20人規模の〇〇研究会でリーダーを務めました」と記載することで、読み手はあなたの役割や影響範囲を正確に理解できます。ESは抽象表現を避け、事実ベースで具体的に書くことで、説得力が格段に高まります。

Strobolights提供:羽田さんの資料より


また、自己評価も同じくらい重要です。羽田さんによれば、ESでは具体的な行動や成果を書くことが大切ですが、それを支えるのが日頃の自己理解です。

Strobolights提供:羽田さんの資料より


特に、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」といった社会人基礎力の観点で自己評価してみることを推奨していました。この「社会人基礎力」とは、経済産業省が提唱する、どの職業にも共通して必要とされる力のことで、12個の因子から構成されます。

たとえば自分が新しいことに挑戦できているか、課題に対してじっくり考えて行動しているか、周囲と協力して成果を出せているかといった観点で、10段階で振り返ってみると、自分の強みや課題がより明確になります。

こうした社会人基礎力の自己評価を踏まえてエピソードを書くことで、単なる出来事の羅列ではなく、あなた自身の成長や価値観が伝わる、より深みのあるESに仕上げることができます。

2.インターンシップ・面接で聞かれるポイント

Strobolights提供:羽田さんの資料より

インターンのESや面接で問われるポイントは、大きく三つに分けられます。 まず「自己PR」では、自分の価値観や行動特性といった「人となり」を言語化し、企業があなたと組織の相性を判断できるように伝えることが重要です。

次に、学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)では、単なる活動内容だけでなく、「なぜそれに力を入れたのか」「どんな課題があったか」「どのように取り組んだか」といった背景や理由も含めて説明することで、あなたの行動原理や課題解決力がより鮮明に伝わります。

明光義塾でのバイト経験を具体的にどう伝えるかなど、実践的な話しが聴けてとても興味深い内容でした。

最後に、インターンの志望動機では、応募理由や興味の源泉を具体的に示すことで、企業はあなたの本気度や将来のビジョンを判断します。 これら三つを丁寧に整理して伝えることが、説得力のあるESや面接につながります。

3.参加するインターンシップの選び方

Strobolights提供:羽田さんの資料より(出展;マイナビ 2027年卒キャリア意向調査〈インターンシップ・キャリア形成活動〉(中間報告))

27卒生のインターン参加状況を見ると、87.1%が何らかのキャリア形成活動に参加しており、特にオープンカンパニーや短期の仕事体験の参加率が高いことが分かります。つまり、多くの学生が早期から情報収集や業界理解を進めており、インターン参加は「やっていて当たり前」になりつつあります。

どのようなバランスでインターンを選ぶべきかについては、目的に応じて応募先を分散させることが大切です。

Strobolights提供:羽田さんの資料より


例えば、
大手・人気企業(約10%):練習試合として挑戦し、自己分析や企業研究の質を高める興味のある業界の本命企業(約50%):夏の間に2社ほど参加し、志望度の高い企業理解を深める
オープンカンパニー(約10%):先着順で気軽に参加し、幅広い業界を知る職種体験型
インターン(約30%):営業・企画などを実際に体験し、自分の適性を確かめる

このように練習・本命・理解・適性確認4つの目的を組み合わせて参加するのが理想的です。企業側も自社や業界の理解を深めてもらう貴重な機会と捉えており、学生・企業双方にとって大切な場となっています。

なお、具体的にどう分散させたらいいのか分からない場合は、「本命」だけでなく「練習」や「幅広い体験」を意識的に選んでみるのもおすすめです。さまざまな業界・職種の現場を実際に見ることが、自分に合った進路を見つけるきっかけになります。

私自身の経験からも、インターンシップの段階では、少しでも興味を持ったものには積極的に参加しました。結果として他業界を知るきっかけになったり、逆に実際に参加してみて「思っていたのと違った」「自分には向いていない」と気づいたりと、どちらの場合も必ず学びがありました。

だからこそ、参加できる機会があるなら前向きに挑戦することが、自分の可能性を広げるうえで大切だと感じています。さらに、インターンシップに参加すること自体が、選考につながる大きなチャンスになることもあります。自分のペースに合わせて検討・参加していくことが大切です。

後悔しない就職活動を進めるために

就活を終えた先輩たちの声で特に多いのは、自己分析の不足と業界研究の狭さへの後悔です。表面的な自己分析で満足してしまい、面接で深掘りされた際に答えられなかったという声が多く、価値観や行動の背景まで掘り下げることの重要性が強調されています。

また、最初から志望業界を絞りすぎたことで「もっと自分に合う業界があったのに見落としていた」と後悔するケースも目立ちます。これはBtoB企業など、日常生活で目にしにくい優良企業を知らずに終えてしまうことが原因です。

さらに、企業研究の浅さも大きな後悔ポイントです。採用サイトを見るだけで満足し、「なぜその企業なのか」を語れず選考で苦戦したという声も多くあります。IR情報を読む、実際にサービスを使うなど、主体的な情報収集が必要だったと振り返る先輩は少なくありません。

最後に、インターンに参加しなかったことも後悔の一つとしてよく挙げられるようです。インターンは早期内定につながるだけでなく、仕事理解や業界理解を深める貴重な機会であり、「参加していればもっと視野が広がった」と感じる人が多いようです。

これらの後悔に共通するのは、能力不足ではなく「行動の遅れ」と「情報不足」。つまり、早めの準備と広い視野での情報収集こそが、後悔しない就活の鍵だと言えます。

先輩が語る、インターンで変わった志望のカタチ

写真左:明光義塾の講師 横塚昊来さん

今回のセミナーでは、実際に明光義塾の講師であり、就活を終えた先輩が登壇しご自身の体験談を語られていました。その先輩は、不動産仲介のインターンに参加した経験を持ち、「実務に触れたことで仕事への解像度が一気に上がり、志望度も高まった」と話していました。

企業研究はネットでもできますが、実際の仕事の雰囲気ややりがいは現場に足を運ばなければ分かりません。受ける前から興味の有無を決めつけず、少しでも気になる企業や業界があれば参加してみることで、「思っていた以上に面白い」「逆に自分には合わない」など新たな発見につながると語っています。消費者目線だけで判断せず、現場でしか得られない体験を重視することの大切さが改めて実感されました。

【まとめ】明光義塾「就活セミナー」に参加して

私自身も、就活を始めたばかりの頃は何から手をつけてよいのか分からず、不安ばかりが先立っていたことをよく覚えています。しかし今振り返ると、焦る必要はまったくなく、今回のセミナーで教えていただいたような基本的なステップを一つずつ丁寧に進めていけば、自分でも納得できる就職活動につながると感じています。 大切なのは、周囲と比べて急ぐことではなく、自分のペースで理解を深めながら準備を積み重ねていくこと。その積み重ねが、最終的には自信となって返ってくるのだと思います。

今回のセミナーを通じて感じた明光義塾の就活支援は、単なるノウハウの提供だけでなく、「自分の強みや課題をどう捉え、どう伝えるか」「どのように行動すれば後悔のない就活につながるか」といった“自己分析と行動”に重点を置いた内容だったこと、また明光の講師経験といった普段のアルバイト経験をどうやって就活に生かせるかという点で、非常に有意で心強いと感じました。

就活に不安がある人こそ、ぜひこうしたセミナーを活用し、早い段階から準備を始めてみてはいかがでしょうか。


取材・文:堀内 愛菜(ガクラボメンバー
編集:マイナビ学生の窓口編集部
取材協力:【公式】個別指導の明光義塾 https://meikogijuku-job.net/jobfind-pc/

 

※この記事は2026516日(土)に開催されたマイナビ学生の窓口×明光義塾 27卒向け就活応援オンラインセミナーを元に執筆しました。