最後に番組の見どころを改めて尋ねると、「“今、幸せですか”って聞かれたら、結構即答するのは難しいじゃないですか。いろんなものを手にして幸せなはずなのに、何かぽっかり心の中に穴が開いてる、みたいな感覚が私自身にもあったりして…。でも増井さんは“幸せです!”って、すぐにおっしゃっていたのが印象に残りました」という渋谷。
住む家もなく、映り込めるかどうかも分からないギャンブルのような毎日を送りながら、それでも「幸せ」と言い切る増井さんの姿から、こう感じ取ったそうだ。
「やっぱり人は“やりたいことをしている”というところに幸せを感じるのかなと思いました。私も今は自分がやりたいことをお仕事にできているから、もっとそれを追求して全力で生きてみようと思えたんです。たとえ多少のものがなくなったとて、人は幸せに生きられる。希望さえあれば、これだけ強くパワフルに生きられるんだと、増井さんの姿を見て、改めて思わされました」
取材の終わり、渋谷はこんな言葉も添えてくれた。
「キラキラした人から“頑張りましょう!”、“希望を持って!”と言われても、心にすんなり入ってこない時ってありますよね。キラキラした言葉が時に暴力的な言葉に感じられることもある中で、増井さんはそっちじゃない方面で、優しく生きる大切さを伝えてくださる。今、希望とか何かを失くされている方にちょっとでも寄り添えるような、“あなたの心の片隅に増井さんを”と言えるような放送になっているんじゃないかなと思います」
●渋谷凪咲
1996年8月25日生まれ、大阪府出身。2012年、大阪・難波を拠点に活動するアイドルグループ・NMB48の4期生として加入。14年発売のシングル「高嶺の林檎」で初選抜入りを果たし、以降はグループの中心メンバーとして活動。グループ在籍中から独特の発想力と柔らかなトークでバラエティの頭角を現す。23年12月にNMB48を卒業。卒業後は24年7月に『あのコはだぁれ?』で映画初主演を務め、以降も連続ドラマに2クールで3本レギュラー出演するなど、バラエティ番組のみならず、様々なメディアへ活躍の場を広げている。25年、第48回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
