近年の民放では、少子化の影響もあって子ども番組の縮小傾向が続いてきたが、この春、テレビ朝日とフジテレビが日曜朝に新番組を立ち上げる。
テレビ朝日の『よ~い!スターと!トビダスクール』(毎週日曜8:00~)は、「子どもたちの個性・好奇心・表現する楽しさを大切にしながら、観るたびに心が輝く、視聴者参加型の不思議な学園エンターテインメント」と銘打った番組。子どもたちに人気の竹下☆ぱらだいす、しなこ、MADAMADAが出演する。寺田伸也コンテンツ編成局長は「『プリキュア』や特撮など親子で楽しめる“ニチアサ”をさらに強化するために、インフルエンサーの皆さんのお力をお借りしていきたいと思っています」と話した。
フジテレビは『ぱちぱちるんるん』(毎週日曜6:15~)をスタート。ガチャピン・ムックをはじめとする『ポンキッキーズ』ファミリー、チャギントンなど、長年育ててきた資産を活用しながら、新キャラクターや視聴者参加企画も盛り込むという。高瀬透子IP・アニメ事業局長は「親にとっては懐かしく、子どもにとっては新しい、二世代をつなぐコンテンツの苗床として育てていきたい」と狙いを明かした。
平日朝に『おはスタ』を30年近く放送し、その直後に乳幼児向けの『シナぷしゅ』を編成するテレビ東京は、この並びで新たに3分枠の『ミャクぷしゅ』(毎週月~金曜7:57~)をスタート。大阪・関西万博のキャラクター「ミャクミャク」と『シナぷしゅ』のコラボで、実写、アニメ、歌、ダンスといったショートコンテンツを届けるという。工藤仁巳コンテンツ編成部長は「ミャクミャクは大人にも人気がありますので、親子で見てもらうということも含めてここに編成しました」と話している。
アニメ需要受け増枠、IP展開数2倍計画も
近年のIP戦略注力に伴うアニメ強化の傾向は、今改編でも反映された。
日本テレビは金曜23時台の『FRIDAY ANIME NIGHT』を30分の2段積みに拡大。大井部長は『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』といったヒット作に触れつつ、「もっとできないかという声を頂いたり、うちのアニメセクションも“もっと素敵なアニメが作れる”と自信がついてきました」と述べ、需要に応じた増枠であることを説明した。今後も「ビッグタイトルを準備しております」と予告している。
テレビ朝日は、今年2月に発表した2026~2029年の新経営計画で、アニメIP展開数を2倍とする戦略を掲げた。今改編で増枠はないものの、河野太一総合編成部長は、10月改編での拡大も視野に入れていることを示唆。現在放送中の『コウペンちゃん』は、4月から前述の『よ~い!スターと!トビダスクール』内での放送となって全国ネットに昇格することも、アニメ強化の一環と言えそうだ。
フジテレビは、高瀬局長が1月にスタートした『サザエさん』の台湾での初の海外展開や公式ショップのリニューアルについて説明つつ、『ちびまる子ちゃん』『暗殺教室』といった長寿タイトルにも触れ、「長い間愛されたアニメIPだからこそ拡張ができるので、今後もこうした仕掛けを積極的にやりたいと思っております」と意欲を示した。
アニメ事業で先行するテレビ東京は、『アニもり!』(毎週日曜7:00~)をスタート。この番組は、1本では埋もれがちなショートアニメを束にして30分番組として放送するもので、紅谷佳和チーフプロデューサーは「1カ所に凝縮して、たっぷり見ていただきたいと思います」と呼びかけた。