俳優の山下美月が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、15日・22日の2週にわたり放送される「父と娘のキッチンカー物語」。キッチンカーでの成功を夢見る2組の父と娘の奮闘を追った作品だ。
1年半前にも、キッチンカーに挑む若者たちに密着した作品でナレーションを担当したが、今回は親子の関係性を軸に描いており、「どちらの気持ちにもなれました」という山下。成功を夢見て走り出した娘と、支えたい父…温かさゆえに生まれる距離感に「めちゃくちゃ刺さりました」と受け止めた――。
理想と現実の差に悩み…家を飛び出す娘
24歳の恵夢(えむ)さんは、ネイルサロンやテーマパークなど、「やりたい」と思った仕事に挑戦してきたが、どれも長続きしなかった。そんな彼女が出会ったのがキッチンカー。「自分の力でお金を稼ぐ仕事こそ、本当にやりたかったこと」と思い立ち、オリジナルの「ホットサンド」で勝負することを決めた。
そんな娘を支えるのは、運送会社を経営する父・竜太さん(54)。トラック一台から成功を収めた経験と人脈を生かし、出店場所の調整や運営面もサポート。二人三脚で迎えた初出店は上々の滑り出しとなった。しかし、その後も出店場所は父の人脈頼み。理想と現実の差に悩む恵夢さんは、ある日、家を飛び出してしまう…。
一方、「クレープ」で勝負するのは、イタリアンの料理人だった江里奈さん(27)。自家製カスタードクリームやオリジナルソースなどの手作りクレープが人気だ。2トントラックのキッチンカーを駐車できる場所を確保するため、恋人との同棲を解消し、実家に戻る道を選んだ。出店先は自ら開拓し、週末のイベントでは家族に応援を頼む。
板金会社を経営する父・道世さん(62)は、忙しい合間を縫って駆けつけるも、娘からは厳しい言葉と指示が飛ぶ…。
「失敗や成果を全部自分の責任にできるほうが楽」
前回の放送でキッチンカーに挑む若者たちを見守ってから、「街なかでキッチンカーを見かけると、“この方も大変な苦労をされながらやってるんだろうな”と思うようになりました」という山下。
同世代の女性たちが主人公ということで、「応援する気持ちもありつつ、やっぱりこの年代で事業を始めるのはすごいなと思います。しかもキッチンカーというのは、まだまだ成長段階のジャンルじゃないですか。そこに進出してお店を作っているのは、本当に尊敬します」と、ベンチャー精神に刺激を受けた様子だ。
そこに今回は、父親との関係性が大きな軸に。山下自身は「学生時代から一人暮らしをして、早い段階で自立を求められる仕事に就いたので、“つらい時は親に頼らないほうがカッコいい”という考えが、自分の中にありました。“心配をかけたくない”、“いいところだけを見せたい”という強がりもあったと思います」と振り返る。
一方で、“家族全協力型”の今回の登場人物たちを見て、「親のアドバイスが子どもにとって“トゲ”になるというのは、どの家庭でも一度は通る道なんだろうなと思うのですが、その姿を傍から見る機会はなかなかないので、興味深かったです」とのこと。「あんなに温かく協力してくれるのに、自分だったらしんどいかもしれないと思う瞬間があるのですが、永遠にかわいい娘を自立するまでサポートしたいという親心も分かるようになってきたので、どちらの気持ちにもなれました」と、双方の思いに寄り添った。
その中で、やはり娘側の立場になって、「失敗や成果を全部自分の責任にできるほうが楽だなと思いました。親にも負担をかけてしまうとか、自分の人生を親にまで背負わせてしまうというのを考えると、心がきつくなるのではないかと感じてしまうんです」と想像した。
この親子のすれ違いを「めちゃくちゃ刺さりました。自分も親との関係を、もう一回振り返らなきゃいけないと思いました」と受け止めた山下。さらに、20代半ばの女性のリアルも映し出されており、「すごく生々しかったです。ちょうど同世代が結婚したり、子どもを産んだりする機会も増えているので、私自身が言われているような気分になりました」と、心に響いたようだ。
話題の婚活物語に熱中「地球、どうにかしてくれ!」
母親とともに『ザ・ノンフィクション』の大ファンだという山下。結婚相談所で婚活に奮闘する人々を追った「結婚したい彼と彼女の場合~令和の婚活漂流記2026」(2月1日・8日放送)が大きな話題になったが、この回ももちろん、母親と一緒に視聴したのだそう。
その感想を聞くと、「いろんな人生があるんだなと思いましたが、私はやっぱり久保さん(仮名)の味方になりたいと思いました。結婚相談所に登録すること自体が努力している証しだと思うので、幸せになってほしいです。幸せになれないなんておかしいから、“地球、どうにかしてくれ!”と思います(笑)」と、婚活物語に熱中して見入っていたのが伝わってきた。
●山下美月
1999年生まれ、東京都出身。16年に乃木坂46へ加入し、個人としても『舞いあがれ!』(NHK)、『下剋上球児』『Eye Love You』(TBS)などのドラマ、『映像研には手を出すな!』などの映画に出演。24年5月にグループを卒業し、ドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』『殺した夫が帰ってきました』『新東京水上警察』、映画『六人の嘘つきな大学生』『山田くんとLv999の恋をする』『火喰鳥を、喰う』『愚か者の身分』などに出演している。


