俳優の唐田えりかが、NHK BS/BSプレミアム4Kで放送中のBS時代劇『浮浪雲』(毎週日曜18:45~ 全8回)の第5回「先生、恋をする」(2月1日放送)にゲスト出演する。本作で時代劇に初挑戦した唐田にインタビューし、本作出演の感想をはじめ、俳優業に対する思いやこれまでの転機などを聞いた。

  • 『浮浪雲』お久役の唐田えりか

    『浮浪雲』お久役の唐田えりか

『浮浪雲』の舞台は幕末の品川宿。女物の着物をまとい、髪をおでこの前で結んだ風変わりな主人公・浮浪雲(佐々木蔵之介)が、日々を気ままに生きながらも、誰よりも深く人を見つめ、いつの間にか人々の運命を優しく動かしていく物語だ。唐田が演じるお久は、浮浪雲の息子・新之助(川原瑛都)が通う青田塾の教師・青田師範(渡部豪太)が一目ぼれする茶屋の娘。字が書けないお久に、青田は字を教える口実で近づいていく。

本作で時代劇に初挑戦した唐田。「緊張と楽しみと半々で、ドキドキワクワクしている感じでした」とオファーを受けたときの心境を明かし、「日本の文化をもっと広めていきたいし、自分も味わいたい」との思いで、今後も時代劇に挑戦したいと意欲を口にした。

2015年7月に俳優デビューしてから約10年半。「すごく早かったようで、早くなかったようで、なんとも言えない10年でした」と率直な感想を述べつつ、ようやく芝居への手応えがつかめてきたと明かす。

「10年経ってお芝居というものが少しわかり、自分のやり方や、こういうときはこうすればいいんだというお芝居への道がやっとわかってきたような気がしています。今まではお芝居というものがわからなくて、どうすればいいんだろうという不安がありましたが、今は自分の心と体がちゃんとつながってお芝居ができるようになりました」

その手応えは、さまざまな現場で経験を重ねる中でつかんだものだと言うも、プロレスラー・長与千種を熱演したNetflixシリーズ『極悪女王』が大きな転機になったという。

「『極悪女王』で感情を爆発させ、体を使ってお芝居に挑むという初めての経験をし、『体を酷使することによってこういう感情が出てくるんだ』『こういう感情を使って体を動かすんだ』みたいに、体と心が全部リンクできたのはあの現場からで、何か感情を表現するときに、雑念などなくバンと感情を出せるようになった気がします」

芝居のやり方をつかんだことで、作品に向かう気持ちも変わったと語る。

「以前も役を生きようという気持ちはありましたが、泣くシーンや怒るシーンなどに対して、『うまくできるかな』と不安になって現場で震えてしまうこともありました。今は、できるだろうという自信を持てるようになったので、現場に行ってぶつけてみようと、心の持ちようが変わりました」

『浮浪雲』も、時代劇初挑戦のドキドキはありつつ、自分を信じて現場に入ることができたという。

「初めての時代劇で所作など課題はありましたが、現場でいろいろ感じるもので動けるようにしようと思っていたので、緊張しすぎることなく向かうことができました」

『極悪女王』での演技が高く評価され、その後、さまざまな作品に出演しているが、自身も環境の変化を感じているという。

「『極悪女王』でたくさん反響をいただき、お仕事の流れがすごく変わった気がしますし、以前よりもいろんな役をいただけるようになったなと感じていて、それぞれの現場で自分にとってのチャレンジがあるので、今すごく楽しくお仕事ができています」