俳優の芳根京子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、18日に放送される「たどりついた家族5 ~3年ぶりの故郷 戦火の別れ~」。戦火のウクライナから日本に避難した家族を追った作品の第5弾だ。
戦争によって運命を翻ろうされてきた家族に、心を込めた語りで寄り添い続けてきた芳根。避難民への支援終了や戦況の悪化によって、ついに引き裂かれることになってしまった母子と、強い責任感で支える夫婦の姿に、何を思ったのか――。
夜ごと涙を流す幼い息子「ママに会いたい」
ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本へ避難していた母・マーヤさん(48)と、次女・レギナちゃん(10)、長男・マトヴェイくん(8)。2025年5月、財団からの支援金の終了を機に、長女・アナスタシアさん(26)とその夫・和真さん(38)の猛反対を押し切り、3年ぶりに母国・ウクライナへ帰国した。
懐かしい自宅で囲む食卓、川で遊ぶ子どもたち。故郷で本来の生活を取り戻したかに見えたが、わずか1カ月でロシアの攻撃が激化。自宅近くの商業施設や病院が爆撃され、穏やかな暮らしは再び打ち砕かれた。
アナスタシアさんの説得を受け、マーヤさんは小さな子どもたちを再び日本に避難させることを決意。しかし自身は障害を持つ兄の世話のため、一人戦地に残る決断を下した。
こうして東京・東新宿で始まった4人での新生活だが、再会の喜びもつかの間、子どもたちは小学校の勉強に苦戦。マトヴェイくんは「ママに会いたい」と夜ごと涙を流す。終わりの見えない日々の先に、家族が再び寄り添う日は訪れるのか…。
見逃さなかった一瞬の「ふれあい」
前回の放送で3人がウクライナに帰国したことで、この家族の物語に一区切りがついたと思っていた矢先の再度の来日に、芳根は複雑な表情を浮かべる。
「日本にいると、 “(また日本に)来ることができて良かった”と思ってしまうのですが、お母さんは残る決断をされた。アナスタシアさんは大学に通って勉強を頑張りたいところで、幼いきょうだいの世話と、やらなければならないことがたくさんあって…。新たな苦しみというのをすごく感じながら、ナレーションをさせてもらいました」
番組では、アナスタシアさんが弱音を吐く場面もあるが、「彼女は私(28歳)よりも年下なんですよね。“そりゃあ、泣きたいよね”と思いました」と深く同情。一方の和真さんからは、子どもたちを預かった責任の重さがひしひしと伝わってきたようで、「(人生を)何周もされている気がします」と驚かされた。
そんな中、「アナスタシアさんと子どもたちを空港で迎えた和真さんが、アナスタシアさんの頭をポンポンとするシーンに、とてもほっこりしました」と心が温まった場面も。
「アナスタシアさんと和真さんがお互いに支え合って、思い合っていることが、あそこで垣間見えたんです。みんなが極限の中で、ちょっとのふれあいがホッとしますね」と、一瞬のシーンを見逃さなかった。

