2020年10月にNHKからTBSに転職した南波雅俊アナウンサー。スポーツ実況をはじめ、『Nスタ』『ひるおび』『ラヴィット!』などで活躍し、B'z歌唱でもたびたび話題を呼んでいる。幅広い魅力で愛され、「好きな男性アナウンサーランキング2025」(オリコン調べ)で1位に輝いた南波アナにインタビューし、「B'zなしには自分の人生はない」と言うほど影響を受けているというB'zへの愛を熱く語ってもらった。

  • 南波雅俊アナウンサー

    TBSの南波雅俊アナウンサー 撮影:蔦野裕

ライブを見て「もっと自分を高められると、勝手に刺激を受けている」

B'zを好きになったきっかけは、小学生の頃に母親が買った『B'z The Best "Pleasure"』だった。

「当時のうちの家族は、同じCDを一定期間、車の中でかけるのが習慣になっていて、B’zの曲が流れ続けていました。それがきっかけで、小学生の頃から擦り込まれるようにハマっていきました。中学生のときに初めて西武ドームのLIVE-GYM『ELEVEN』に行って、お二人のカッコよさにメロメロになりました。席とステージは、ホームベースとバックスクリーンくらい離れていたんですが、いまでも鮮明に思い出せます。その会場で『Brotherhood』という1999年のLIVE DVDを買い、松本(孝弘)さんのギター、稲葉(浩志)さんの歌に夢中になっていきました。『Brotherhood』のライブ冒頭、真っ赤なスーツで登場する稲葉さんと、服を脱ぎ雨に打たれながら歌う稲葉さんは、全人類が虜になると思いますね」

当時は、そのLIVE DVDを見ながら、毎日2時間ぐらい歌っていたという。

「最初は高音が出なかったんですけど、毎日のように歌っていたら、徐々に出るようになって。雨戸まで締め切って、できる限りの防音対策をしながら、ライブを毎晩通しでやるみたいな感じで。稲葉さんの動きやしぐさ、表情、シャウトの仕方や声の出し方を、ずーっとマネしながら歌っていました。おかしな少年ですね(笑)」

南波アナは特に稲葉のストイックな姿勢に憧れを抱いたと語る。

「今のご年齢になられても、ステージを動き回って、完璧な歌唱で高音を響かせ、誰もが圧倒されるようなライブをやり続けている。見に行くたびに、とてつもないことだと思っています。それを実現されている、ストイックな姿にすごく憧れています」

2025年に開催されたB'zのドームツアー「B'z LIVE-GYM 2025 -FYOP-」にも訪れたという。

「最高でしたね。最高。セットリスト含めて、最高以外の言葉が見つかりません。ドームツアーが終わったので話しますが、福岡公演では、大好きなアルバム『SURVIVE』や『LOOSE』の収録曲を演奏する場面もあり、飛行機を取って良かったと心底思いました。その一方で、色んな思いがこみ上げてきて、涙が止まらないライブでもありました。同じ思いの方もいらっしゃったのではないかと思います。比較して考えること自体がおこがましいのですが、ライブに行って、松本さん、稲葉さんのステージを見ていると、プロのアナウンサーとして実況に臨む自分は、まだまだやれることがある、準備できることがある、もっと自分を高められると、勝手に刺激を受けています」

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B'z楽曲が心の支えに「聞かない日はないというくらい聞いている」

改めて、B'zが自身にとってどんな存在か尋ねると、「B'zなしには自分の人生なし」だと話す。人生の節目で、B'zが助けてくれて、生きる原動力にもなっているという。

「B'zの曲を聞かない日はないというくらい聞いています。最近はニューアルバム『FYOP』に収録されている『FMP』を聞いて、自分のパッションを高めながら出社したり、実況に臨んだりしています。人生の節目という意味では、NHKの1次面接のとき、面接官が指した人物の名前について1分間で説明するという課題がありました。その際、最初は外国の大統領の名前を指され、うまくしゃべれず『終わった……』と思いました。ただ、その次に指された名前がB'zの松本孝弘さんだったんです。2011年2月に松本さんが、グラミー賞を受賞されたんですが、その1カ月半か2カ月くらい後の面接だったので、松本さんの名前が課題に入っていたんです。そこで生き生きと、尺オーバーもしながら(笑)、1分半ぐらい熱く語ったら『君は好きなことなら分かりやすく、熱を持ってしゃべれるね』と言われ、それが理由かはわかりませんが面接を通過することができました。それからも、人生の節目節目で、B'zに力をもらっているなと感じています」

また、B'zの楽曲「パーフェクトライフ」に何度も励まされてきたという。

「2007年に発売されたアルバム『ACTION』に入っている曲で『完璧に見える人も みな見えないところで 青筋たてて 苦しんでる 何かに向かい 手をのばし もがいている その姿 それこそが パーフェクトなライフ』という歌詞に、幾度となく励まされてきました。この曲は、自分が浪人生だった冬に発売されたのですが、予備校の往復で何度も聞いて、気持ちを鼓舞しました。若手アナウンサー時代に、スポーツ実況を目指してもがいていたときも、中堅になって大きな大会の実況に向かっていくときも『パーフェクトライフ』が気持ちの支えになりました。いまでも、目標を目指すときには、欠かせない曲になっています」

多くの人たちにB'z愛が知られている南波アナだが、B'zとの直接的な関わりはまだない。

「もし、将来、インタビューなどの機会があって、楽曲や活動についてお話を伺えることがあれば、それはもうこの上ない喜びですし、最高のうれしさというか、とてつもないことだと思います」と仕事での関わりを期待しつつ、「でも、そんなおこがましいことは言わないので、いちファンとして、これからもライブに足を運んで、楽曲を買って、B'zを楽しみ続けられたら最高の幸せです」と謙虚に話していた。

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■南波雅俊
1988年5月4日生まれ、東京都出身。立教大学法学部政治学科卒業。2012年にNHK入局。2020年10月にTBSに転職。スポーツ実況をはじめ、『Nスタ』『ひるおび』『ラヴィット!』『SASUKE』などを担当。B'zの大ファンで、『ラヴィット!』などでのB'z熱唱がたびたび話題に。「好きな男性アナウンサーランキング2025」(オリコン調べ)で1位に輝いた。