さまざまなドラマや映画で主演を務め、第一線で活躍を続ける俳優の鈴木亮平。1月18日スタートのTBS系日曜劇場『リブート』(毎週日曜21:00~)では、善悪を行き来する一人二役で3度目の日曜劇場主演を務める。鈴木に本作について聞くと共に、俳優業への思いや演じるうえで大事にしていることなどを聞いた。

  • 鈴木亮平

    鈴木亮平

本作は、嘘と真実が入り乱れるエクストリームファミリーサスペンス。妻殺しの罪を着せられた平凡なパティシエ・早瀬陸(鈴木)は、自らの潔白を証明し真犯人を見つけ出すため“愛する家族と過去を捨て、警視庁の悪徳刑事・儀堂歩の顔に変わる(=リブートする)”という決意をする。日曜劇場『グランメゾン東京』(2019年)、日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年)、日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(2023年)などの黒岩勉氏が構想に3年かけたという完全オリジナル脚本。

本作で3度目の日曜劇場主演を務める鈴木。同枠での主演について「光栄ですし、期待を裏切らない、できれば上回るパフォーマンスを見せなきゃなと、毎回気が引き締まる思いですね」と心境を明かす。

2021年7月期『TOKYO MER~走る緊急救命室~』、2023年10月期『下剋上球児』で主演を務めたほか、過去には2015年4月期『天皇の料理番』、2020年1月期『テセウスの船』でも重要な役で出演した。

「日曜劇場は、スタッフみなさん本当に熱量が高く、全身全霊で向き合っているんです。自分が『一つひとつの役をきちんと生きたな』と思える作品づくりをしてくれるので、そういう意味ではすべての役が自分の今の糧になっている、という感じですね」

本作への出演を決めたのは、何より“ストーリーの面白さ”が決め手だったといい、「脚本に惚れた」と鈴木。演じる役にもやりがいを感じたという。

「整形して、顔を変えて違う人間になり変わっていくという役。俳優の自分ともリンクするような、すごくやりがいのある役ですし、大興奮しながらプロットを読ませていただきました。すべての話にどんでん返しがあり、面白かったので、最後の最後まで楽しんでもらえる作品になっているんじゃないかなと思います」

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鈴木が演じる早瀬は、穏やかでお人好しなパティシエ。だが妻殺しの犯人として仕立て上げられ、悪徳刑事・儀堂の顔に変わることを決意する。

「早瀬は、その刑事を完璧に演じなければ死ぬ……という状況なので、僕はその一生懸命演じている人を演じる、という(笑)。(早瀬は)誰かを演じている人間、という意味で言うと、俳優に近いのかなという気がしています」

そう早瀬役への思いを語る鈴木。今回“誰かを演じている人間”を演じる日々を過ごし、改めて“演じる”ということについて何を思ったのか。

「“本当の自分”ってやっぱりどこにもいないんじゃないか、と思うこともありました。人間って、場面場面で違う自分を演じるから、突き詰めると『じゃあ、他の人に顔を変えてその人として生きていくことと、何が違うんだろう?』って。そう考えると“本当の自分”だと思っているものが本当の自分とは限らないですよね。役がしっくりき出した時、たまに役に飲み込まれてリードされていくような感覚になって、元の自分に戻った時の方が違和感が出ることもあるんです。そんな時も『じゃあ本当の自分ってどっちなの?』となるんですが、とはいえやっぱり、自分として変わらない部分もある。だから確固たる“本当の自分”はなくても“なんとなくの自分”はあるんだろうな、と考えていました」

本作では、早瀬のもとに突如現れる公認会計士・幸後一香役で戸田恵梨香と共演する。戸田を「この役に本当に最適な方」という鈴木は、戸田の現場でコミュニケーションを重視する姿勢が自身と似ているとも感じたという。

「知的で、(脚本を)すごく細かく読み込んでそれを現場で監督や僕にシェアしてくれたんです。コミュニケーションを重視するのがこの作品では一番大事だったなと思うんです。今はどういう状況で、自分がどういう嘘をついているか、相手がどういう嘘をついてるか、ということを完全に理解しながらやらなければいけなかったので。コミュニケーションを重視し理解して作っていくところが僕とちょっと似ているなと思いました。戸田さんじゃないと、あの役はできなかったと思います」