第47話「饅頭こわい」では前回に引き続き、1794(寛政6)年の様子が描かれた。

曽我祭の喧騒にまぎれて一橋治済を襲撃する松平定信の計画は治済に見破られ、定信は逆に毒饅頭により大きな被害を受けた。耕書堂もターゲットとなり、蔦重は一時的に店を閉めることを余儀なくされ、定信は江戸城内で治済からひどくなじられる。事態を打開するため、蔦重は第十一代将軍・徳川家斉をも巻き込んだ大胆な策を定信に提案する。大崎が蔦重に託した遺書と清水重好の協力もあり、ついに治済を睡眠薬入りの茶で眠らせ幽閉し、替え玉として用意した斎藤十郎兵衛と入れ替えることに成功した。大願を果たした定信は白河へと帰っていった。

注目度トップ3以外の見どころとしては、斎藤十郎兵衛の登場シーンが挙げられる。前回のラストに登場した一橋治済と瓜二つの男は阿波徳島藩の能役者である斎藤十郎兵衛だった。史実では東洲斎写楽の正体としてもっとも有力視されている人物。意外な形での登場となった。一橋アベンジャーズにとって切り札となる存在だった。その後の十郎兵衛が気になるが、能役者なら演じることには慣れているだろうし、家斉もついているので大丈夫なのではないだろうか。

また執拗に定信をいびる治済のシーンも印象的だった。定信の配下が毒饅頭で亡くなったのは曽我祭で大騒ぎした末の食あたりとして処理されたようだ。事実を明かすわけにもいかず、定信は治済の追及を必死に耐える。さらにかつての腹心・本多忠籌(矢島健一)と松平信明(福山翔大)にまで詰められる。治済は隠居まで迫ってきた。

さらに、大崎の遺言書が家斉に届くシーンも挙げられる。実父である治済におびえ続けてきた家斉だったが、乳母である大崎の最後の頼みを聞き入れ治済を討つ決意を固める。大崎の身体を張った策略は見事に治済を追い込んだ。

きょう14日に放送される最終話「蔦重栄華乃夢噺」では、蔦重が脚気に倒れる。そんな蔦重のために今まで出会った人たちが耕書堂へ駆けつける。

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