――草川さん自身は、自分の“心”に正直なタイプですか? それとも自分の本心はあえて見せなかったりするタイプでしょうか。

結構正直だと思います。ただ、それを表現したりするのは苦手なタイプです。

――それはなぜ。シャイだからですか?

自信がないんです。不安のほうが勝ってしまうので、であれば抑えておこうと引っ込めてしまいます。こうしたお仕事をさせていただいていますが、人前に立つときはドキドキしますし、得意でもありません。もっと自分の心を豊かに、ちょっとでもいい方向に持っていければ、その矢印を周囲に向けられるとも思うので、もっと自分の心を大事にしたいと思っています。

――表舞台に立つ方は、外から投げられてくる情報もより多いと思います。自分の心を守るためにしていることはありますか?

最近、仕事仲間から「いいよ」と聞いて、瞑想にチャレンジしているところです。

――瞑想!?

まだ始めたばかりで何もつかめていないんですけど(笑)、寝る前にやっています。

――最初に原作の感想を伺った際に「人の心って、簡単に触れちゃいけないものでもある」とお話されていました。草川さんが、自分ではなく“相手の心”と向き合う際に大切にされていることは。

基本、人見知りなので、自分から話しかけられないんです。やっぱり人に嫌われたくないんだと思います。

――その中でも、樋口さんとは仲良くなれたんですね。

幸平は割と気さくに話しかけてくれたんです。基本的に、話しかけてくれる人が、僕は心地がいいですね。どうしても、人とコミュニケーションを取るときに、「これは言っていいかな」とか「伝えたいけど、どうしよう」と考えすぎて結局、話せずに終わってしまうタイプなので。本当は自分の気持ちをもっと伝えられるようになりたいですね。

――いろいろ考えているんですね。

この人は「きっとこう考えているのだろう」と人間観察のようなことをするのは好きなのですが、それもたぶん、ほとんどが間違っているんだろうなとも思います。心って本当に目に見えないものですよね。大事に扱わないといけないと思います。

心を動かしてくれる超特急の新メンバーたち

――放送にあわせて、特集企画【2ヶ月連続 俳優 草川拓弥がとまらない!】も組まれています。俳優としての活躍も目覚ましいですが、超特急のタクヤとして、相乗効果を感じる部分はありますか?

表現をするというくくりでは、グループの活動もお芝居も一緒ですが、やっていることは全然違うので、相乗効果があるかは正直分かりません。ただ、一人の現場が続いているときに、久々にグループのメンバーに会って踊ったりすると純粋に楽しいです。それは素敵だなと思いますし、ドラマや作品から「この人、グループ活動もやっているんだ」と知って、わざわざライブまで足を運んでくれる方もいる。逆にグループを知っていた方が『昔見ていたこの作品に出ていたんだ』と気づいてくれることもあって。いろいろな経験、いろいろな表現ができて楽しいです。

――最後にここ数年の出来事から、人との関わりで、心を動かされた瞬間を教えてください。

超特急としては、2022年のグループ新メンバーオーディションで、4人が入ってきてくれて今があります。オーディションをやっていた当時、メンバーのカイがこの出会いを「正解にしていく」と言っていたんですが、間違いじゃなかったと思いますし、4人のおかげでたくさんのファンの皆さんとの出会いもあったと思います。タイミングと選択で、いろいろ変わっていくということに、すごく心が動かされています。

●草川拓弥
1994年11月24日生まれ、東京都出身。2008年、テレビドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』で俳優デビュー。12年、超特急のメンバーとしても活動を開始。主な出演作に、ドラマ『ウルトラマンギンガ』シリーズ、『みなと商事コインランドリー』シリーズ、『地獄は善意で出来ている』、映画『チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』『栄光のバックホーム』など。26年1月にはドラマ『俺たちバッドバーバーズ』の放送も控えている。