(左から)オリックス・バファローズの渡部遼人、岸田護監督、佐藤一磨(写真:産経新聞社)

 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2025年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、他球団から必ず1人以上指名する。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での飛躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフトで特に注目したいオリックス・バファローズの選手を紹介する。

杉澤龍

[caption id="attachment_239899" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの杉澤龍(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:175cm/80kg

・生年月日:2000年6月2日

・経歴:東北高 - 東北福祉大

・ドラフト:2022年ドラフト4位(オリックス)

 

 ファームでは優秀な成績を収めているものの、なかなか一軍でのチャンスを掴めずにいる杉澤龍。プロ3年目だが、現役ドラフトの対象となる可能性もありそうだ。

 

 東北福祉大から2022年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団すると、ルーキーイヤーから一軍デビュー。

 

 

 昨季は代走や外野の守備固めを中心に28試合の出場にしたが、打率.053(19打数1安打)と苦しんだ。

 

 一方、ファームでは51試合の出場で打率.289、2本塁打、13打点の好成績をマーク。

 

 だが、プロ3年目の今季もわずか14試合の一軍出場と出番を増やせず。夏場以降はファーム暮らしを余儀なくされた。

 

 それでも、二軍では96試合出場で打率.280、6本塁打、43打点、7盗塁と前年に続いて高いパフォーマンスを発揮している。

 

 他球団であれば出場機会が増える可能性もあるだけに、現役ドラフトの対象となれば、注目を集める存在になりそうだ。

茶野篤政

・投打:右投左打

・身長/体重:175cm/80kg

・生年月日:1999年8月4日

・経歴:中京学院大中京高 - 名古屋商科大 - 四国・徳島

・ドラフト:2022年育成選手ドラフト4位(オリックス)

 

 プロ1年目には外野の一角を担い、91試合に出場した茶野篤政。だが、その後は出場機会を減らし、プロ3年目の今季はわずか3試合の一軍出場にとどまっている。

 

 徳島インディゴソックスから2022年育成選手ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーの開幕前に支配下登録を勝ち取り、育成新人ではNPB史上初となる開幕スタメン出場を果たした。

 

 

 同年は最終的に91試合に出場し、打率.237、1本塁打、23打点、7盗塁を記録。シーズン後半はやや苦しんだが、一軍戦力となった。

 

 しかし、プロ2年目の昨季はファームを主戦場とし、一軍では16試合と出場機会が激減。

 

 さらに今季は、わずか3試合の出場に終わるなど、苦しい立場に置かれている。

 

 二軍では116試合の出場で打率.288、21打点、28盗塁と持ち味を発揮。現役ドラフトによる移籍を含め、浮上のきっかけを掴みたいところだ。

富山凌雅

・投打:左投左打

・身長/体重:178cm/88kg

・生年月日:1997年5月3日

・経歴:九州国際大付高 - トヨタ自動車

・ドラフト:2018年ドラフト4位(オリックス)

 

 2021年には貴重なサウスポーとして51試合に登板するなど、ブルペンを支えた富山凌雅。しかし、左肘の手術もあって近年は低調なシーズンを過ごしている。

 

 トヨタ自動車から2018年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーから一軍のマウンドを経験した。

 

 

 プロ3年目の2021年には自己最多の51試合に登板し、2勝1敗20ホールド、防御率2.72の好成績を収めた。

 

 ところが、翌2022年は状態が上がらず、同年オフには左肘側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を実施。長期離脱を余儀なくされた。

 

 2024年に一軍復帰したが、今季はわずか5試合の一軍登板で防御率9.00と低迷。二軍でも32試合の登板で2勝1敗、防御率4.91と目立つ成績を残せなかった。

 

 現在28歳と老け込む年齢ではないだけに、再起を図るべく、新たな環境に身を置くことも選択肢の1つとなるだろう。

石川亮

・投打:右投右打

・身長/体重:181cm/87kg

・生年月日:1995年7月20日

・経歴:帝京高

・ドラフト:2013年ドラフト8位(日本ハム)

 

 移籍3年目の今季は、わずか1試合の出場にとどまった石川亮。現役ドラフトによる移籍の可能性も否めない立ち位置となっている。

 

 帝京高から2013年ドラフト8位で北海道日本ハムファイターズに入団すると、高卒1年目から一軍デビューを飾った。

 

 

 2018年からは徐々に出場機会を増やし、2021年には自己最多の60試合に出場。

 

 しかし、一軍定着には至らず、2022年オフに齋藤綱記との交換トレードでオリックス・バファローズに移籍。新天地では第3捕手としての立場を確立したが、昨季は13試合の出場にとどまった。

 

 今季は下半身のコンディション不良で出遅れ、その間にプロ4年目の福永奨が一軍に定着。最終的に1試合の一軍出場でシーズンを終えた。

 

 オリックスは、今秋のドラフト会議で捕手の野上士耀(明秀学園日立高)を支配下指名。高卒2年目の堀柊那も控えている。

 

 現役ドラフトによる移籍を含め、なんとか浮上のきっかけを掴みたいところだ。

渡部遼人

[caption id="attachment_241750" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの渡部遼人(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:171cm/72kg

・生年月日:1999年9月2日

・経歴:桐光学園高 - 慶応大

・ドラフト:2021年ドラフト4位(オリックス)

 

 二軍で傑出したパフォーマンスを発揮するも、一軍では先発出場の機会が限られている渡部遼人。現役ドラフトの対象となれば、注目を集める存在となりそうだ。

 

 慶応大では1年秋からレギュラーの座を掴み、俊足巧打の外野手として活躍。2021年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーからファームを主戦場とし、2023年にはウエスタン・リーグの盗塁王(20個)を獲得。

 

 プロ3年目の昨季は、一軍で自己最多の65試合に出場したが、打率.182、7打点、4盗塁に終わった。

 

 今季は代走や守備固めを中心に51試合に出場したが、打席数は「14」とスタメンの機会は限られた。

 

 チームには麦谷祐介、来田涼斗など同じ左打ちの外野手が多く在籍。ポジションを争うライバルが多い状況だ。

 

 ファームでは30試合の出場ながら打率.333、6盗塁、出塁率.471をマークするなど、優れた選球眼や俊足を持つだけに、他球団であればスタメン出場の機会が増えそうだ。

佐藤一磨

[caption id="attachment_241749" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの佐藤一磨(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:左投左打

・身長/体重:190cm/97kg

・生年月日:2001年4月16日

・経歴:横浜隼人高

・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位(オリックス)

 

 高卒6年目の今季は、ウエスタン・リーグ最多勝に輝いた佐藤一磨。現役ドラフトの対象となれば、注目の存在となるだろう。

 

 横浜隼人高から2019年育成選手ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。プロ入り後は故障に苦しんだが、2023年には二軍で8勝を挙げて最多勝を獲得するなど、先発で経験を積んだ。

 

 

 高卒5年目の昨季は、6月に支配下契約を奪取。一軍デビュー戦でプロ初勝利を飾った。

 

 同年は5試合の登板で1勝1敗、防御率5.40という成績でシーズンを終えた。

 

 今季はシーズン前半をファームで過ごし、一軍では3試合の先発登板で1勝1敗、防御率6.75の成績。

 

 一方、二軍では18試合の登板で10勝3敗、防御率1.83をマークし、ウエスタン・リーグの最多勝を受賞するなど、文句なしの数字をおさめた。

 

 高いポテンシャルを秘めているだけに、現役ドラフトで指名可能となれば、多くの球団が獲得に興味を示すだろう。

 

 

【了】