(左から)横浜DeNAベイスターズの勝又温史、相川亮二監督、松本凌人(写真:産経新聞社)

 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2025年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、他球団から必ず1人以上指名する。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での飛躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフトで特に注目したい横浜DeNAベイスターズの選手を紹介する。

松本凌人

[caption id="attachment_240797" align="aligncenter" width="530"] 横浜DeNAベイスターズの松本凌人(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/92kg

・生年月日:2001年12月5日

・経歴:神戸国際大付高 - 名城大

・ドラフト:2023年ドラフト2位(DeNA)

 

 ドラフト2位指名と高評価を受けてプロ入りした松本凌人だが、ここまで苦しいシーズンを過ごしている。ポテンシャルは十分なだけに、飛躍のきっかけを掴みたいところだ。

 

 名城大では1年秋からリーグ戦に登板し、3度全国大会に出場。最速153キロを誇る本格派のサイドスローと評判を呼び、2023年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーは、リリーフで開幕一軍スタート。しかし、一軍定着には至らず、同年は10試合登板、防御率5.91とプロの壁に阻まれた。

 

 プロ2年目の今季は、さらに登板数を減らし、4試合の一軍登板で防御率7.36と低調な結果に。

 

 ファームでは49試合に登板したが、2勝2敗、防御率4.36と目立つ成績を残せなかった。

 

 その一方で、本格派の変則右腕は貴重な存在といえる。現役ドラフトの対象となれば、多くの球団から注目を集めることになるだろう。

知野直人

[caption id="attachment_218747" align="aligncenter" width="530"] 写真:産経新聞社[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/85kg

・生年月日:1999年2月16日

・経歴:第一学院高 - BC・新潟

・ドラフト:2018年ドラフト6位(DeNA)

 

 高い身体能力を誇るも、一軍では思うようなパフォーマンスを発揮できていない知野直人。チームでは厳しい立場に置かれつつあり、なんとか現状を打破したいところだ。

 

 2018年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズに入団すると、プロ3年目の2021年に一軍デビュー。

 

 

 2023年には自己最多の39試合に出場し、打率.167と確実性に課題を残したが、代打で満塁本塁打を放つなど、印象的な活躍を見せた。

 

 しかし、その後も一軍での出番を増やせず、今季はわずか8試合の出場に。内外野の複数ポジションをこなすが、立ち位置を確立できないシーズンが続いている。

 

 ファームでは83試合出場、打率.234、4本塁打、20打点、10盗塁の成績。年齢的にもファームを卒業し、一軍での活躍が求められている。

 

 心機一転、新たな環境に身を置くことも選択肢になるだろう。

勝又温史

[caption id="attachment_240798" align="aligncenter" width="530"] 横浜DeNAベイスターズの勝又温史(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:180cm/90kg

・生年月日:2000年5月22日

・経歴:日大鶴ヶ丘高

・ドラフト:2018年ドラフト4位(DeNA)

 

 今季はプロ初安打を放つなど、飛躍の足掛かりを掴んだ勝又温史。だが、レギュラー奪取には熾烈な争いを勝ち抜く必要がある。

 

 日大鶴ヶ丘高から2018年ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団。投手としてプロ入りしたが、高卒3年目の2021年オフに外野手転向を決断し、育成選手として再出発した。

 

 

 転向初年度から二軍で69試合出場、打率.293、6本塁打、23打点をマークするなど、非凡な才能を発揮。2023年オフに支配下契約を勝ち取った。

 

 プロ7年目の今季は、待望の一軍デビュー。7試合に出場し、打率.333(9打数3安打)を記録した。

 

 二軍では71試合出場、打率.263、3本塁打、21打点、4盗塁と安定した数字を収めた。

 

 だが、チームには蝦名達夫、梶原昂希など、ライバルとなる外野手が多く、他球団であれば、より出場機会が増える可能性があるのも事実だ。

 

 現役ドラフトの対象となれば、多くの球団が興味を示すだろう。

吉野光樹

[caption id="attachment_239795" align="aligncenter" width="530"] 横浜DeNAベイスターズの吉野光樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/80kg

・生年月日:1998年7月19日

・経歴:九州学院高 - 上武大 - トヨタ自動車

・ドラフト:2022年ドラフト2位(DeNA)

 

 プロ3年目の今季はわずか2試合の一軍登板に終わるなど、不本意なシーズンを過ごした吉野光樹。心機一転、新たな環境に身を置くことも選択肢の1つといえそうだ。

 

 トヨタ自動車から2022年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーから即戦力の活躍が期待されたが、腰の疲労骨折により長期離脱し、一軍登板なしに終わった。

 

 

 プロ2年目の昨季は、開幕からファーム調整が続いたものの、夏場に一軍デビュー。

 

 同年は7試合に先発登板し、3勝2敗、防御率4.31を記録すると、クライマックスシリーズ(CS)でも先発マウンドを託された。

 

 今季はさらなる飛躍が期待されるも、一軍では2試合の登板にとどまり、防御率4.70と目立つ結果を残せなかった。

 

 ファームでは18試合に登板し、8勝5敗、防御率3.41をマークしていたが、来季は中継ぎ転向が濃厚となっている。

 

 先発投手として経験を積んできただけに、現役ドラフトの対象となれば、チームによっては注目の存在となりそうだ。

関根大気

・投打:左投左打

・身長/体重:173cm/78kg

・生年月日:1995年6月28日

・経歴:東邦高

・ドラフト:2013年ドラフト5位(DeNA)

 

 2023年には外野のレギュラーを奪取した関根大気。しかし、その後は出番を減らし、チームでは厳しい立場に置かれている。

 

 2013年ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに入団すると、高卒1年目から一軍デビュー。

 

 

 2021年には代走や外野の守備固めで役割を確立し、103試合に出場した。

 

 さらに、2023年にはレギュラーの座を勝ち取り、自身初の規定打席に到達。同年は140試合に出場し、打率.261、4本塁打、31打点、11盗塁の好成績を収めた。

 

 しかし、昨季は再び控えに甘んじて、前年を大きく下回る79試合の出場に。30歳を迎えた今季はファームを主戦場とし、一軍では9試合の出場に終わった。

 

 一方、ファームでは88試合出場で打率.296、2本塁打、31打点、11盗塁と優秀な結果を残している。

 

 移籍を機に復活を遂げるケースもあるだけに、現役ドラフトの対象となれば、注目の存在になるだろう。

東妻純平

・投打:右投右打

・身長/体重:174cm/83kg

・生年月日:2001年7月3日

・経歴:智弁和歌山高

・ドラフト:2019年ドラフト4位(DeNA)

 

 本職の捕手に加えて外野をこなすなど、出場機会を模索しているが、なかなかチャンスを掴めずにいる東妻純平。高卒6年目を迎えており、現役ドラフトによる移籍も選択肢に入る状況だ。

 

 智弁和歌山高時代には、5季連続での甲子園出場を経験。強打の捕手として注目を集め、2019年ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団した。

 

 

 プロ入り後はファームを主戦場とし、捕手登録ながら一塁や外野など様々なポジションで実戦経験を積んだ。

 

 高卒5年目の昨季にようやく一軍デビューを果たし、プロ初安打を記録した。

 

 今季は、自身初の開幕一軍スタート。しかし、一軍では出番が限られ、わずか4試合の出場に終わった。

 

 DeNAの捕手陣には山本祐大、松尾汐恩らがおり、外野のポジションも熾烈な争いとなっている。

 

 ファームでは75試合に出場し、打率.244、3本塁打、26打点、7盗塁とまずまずの成績を残しているだけに、現役ドラフトの対象となれば、面白い存在になりそうだ。

 

 

【了】