ドジャースの大谷翔平投手(31)が13日(日本時間14日)の「MLBアワードショー」で、MVP、ハンク・アーロン賞、オールMLBチームなど一気に4冠を獲得。すでに受賞済みのシルバースラッガー賞と合わせ、3年連続5冠の偉業を達成し再び野球界の主役に君臨した。

 その圧倒的存在感の裏で音楽界のスーパースターが、さらなる大炎上にあえいでいる。大谷を揶揄(やゆ)した世界的ラッパーのドレイクだ。MLB有識者から「マヌケ」呼ばわりされる始末で、針のむしろとなっている。

 そもそもの発端はロサンゼルスのドジャー・スタジアムで10月29日(日本時間同30日)に行われたブルージェイズ対ドジャースのワールドシリーズ第5戦だった。ブルージェイズを熱烈に応援していたドレイクは、トロントの新人右腕イエサベージが先発マウンドで躍動した試合後、自身のインスタグラムで大谷の写真を投稿し「ONE MORE!(もう1つ)」などとあおりコメントを付けて揶揄。さらに三振に倒れた場面の写真には「イエサベージはもうダッグアウトのボスのところに向かっているよ(笑)」と過激な挑発的文言まで添えた。

 ところがその直後、ブルージェイズは王手から痛恨の2連敗とまさかの大失速。世界一を逃したことでトロントファンの間からも「ドレイクにからまれると本当にロクなことがない」「また〝ドレイクの呪い〟かよ…」などと批判が殺到し、SNSは大荒れとなった。

 そんなドレイクに追い打ちをかけ、痛烈なひじ鉄を食らわせたのが、米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏だ。くしくも大谷が3年連続5冠を達成した同日、MLBネットワークの番組「Foul Territory」に出演した同氏はドレイクを「今週のDork(マヌケ)」と断言し、スタジオをざわつかせた。「ドレイク、君は自分の道を歩み続けた方がいい」とも続け、まさに一刀両断。SNS上でもローゼンタール氏のトラッシュトークを擁護する声が相次ぐ事態となっており、今やドレイクはMLBファンから総スカンを食らうようなムードになりつつある。

 実際にX上では同氏の〝口撃〟を受け、これに同調する米国のユーザーたちが「ドレイクはローゼンタールのもとで、大谷がいかに素晴らしい存在であるかを学び直した方が良い」「『マヌケ』となったドレイクは真人間になるまでラッパーとしての活動を休止すべき」などと次々に投稿。バッシングが〝再点火〟し、波紋を広げている。

 ワールドシリーズ制覇後のパレードでは、キケ・ヘルナンデス内野手(34)がドレイクに向けたメッセージとして「(ドジャースの世界一は)10月に起こるべくして起こったことだ!」と絶叫し、逆挑発していたことも記憶に新しい。ただローゼンタール氏の「一喝」と合わせ、これでドジャースはドレイクの〝ディスり〟にケリをつける格好となった感も漂う。

 大谷がアワードを総なめにする〝神の一日〟を過ごした裏側でドレイクは全米から冷ややかな視線を浴び、ついには米記者から「マヌケ」認定の屈辱。ラップ界の世界的スターとはいえ、二刀流のMLB現役レジェンドを軽いノリでコケにしてしまった代償は想像以上に大きかったようだ。

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