テレビ朝日系ドラマ『ちょっとだけエスパー』(毎週火曜21:00~)で再共演を果たした大泉洋と岡田将生。岡田が20代前半のころから共演を重ねてきた2人は、久しぶりの現場でも息ぴったり。岡田が「ドラマの楽しさを教えてくれた」と語れば、大泉は「今もかわいらしさが残っている」と笑顔を見せる。

撮影中の絶えないトークや“おしゃべりすぎ!?”なエピソードも飛び出し、和やかな雰囲気に包まれた取材現場。脚本・野木亜紀子氏が描く繊細な人間ドラマについても、それぞれの視点から語ってくれた。

  • (左から)岡田将生、大泉洋 撮影:宮田浩史

    (左から)岡田将生、大泉洋 撮影:宮田浩史

岡田将生、20歳から共演経験多数の先輩・大泉洋は「“ドラマの楽しさ”を教えてくれました」

――お二人は、岡田さんが20歳のころから定期的に共演されていますね。

岡田:大泉さんが、僕に“ドラマの楽しさ”を教えてくれました。

大泉:嬉しいなぁ~。やっぱり当時から岡田くんはかわいかった! そのかわいらしさが、今でも残っています。TEAM NACSもみんな岡田くんが大好きで、誰に聞いても「岡田くんはいいやつだよな」「かわいいよな」と言うんです。だから、僕は「みんなだまされているな……」と(笑)。

岡田:なんで? なんで?(笑)

大泉:おじさんたちは手のひらで転がされていますよ(笑)。

――大泉さんは岡田さんの少し違った一面もご存じだと……

大泉:いえ、そうじゃないですけど……(笑)。

岡田:違うの!? なんかあるんじゃないんですか?(笑)

大泉:おじさんを頼ってくれたり、遊んでくれたり、いじってくれたり。そういうのが上手ですよ。

大泉洋、岡田将生との撮影初日に痛恨のミス「すごく大事なところを……」

――岡田さんを20代前半から見守ってきたと言える大泉さん。岡田さんの成長や変化を感じる部分はありますか?

大泉:成長だなんて! 私なんかが言うような人じゃないですし、最初から素晴らしい役者さんです。ただ、感慨深いなと。

彼と初めてドラマをやったときに、実は僕の妻のお腹の中に子どもがいたんです。共演者の人たちと仲良くなったので、それをドラマが終わってから発表になるのはさびしいから、「実は今、妻のお腹に子どもがいて、このドラマが終わるころに出産になるんだ」と告白したんです。

そうしたら、今度は立場が逆になって、今まさに彼がその状況なので、不思議な縁を感じました。

岡田:節目でお会いさせてもらってますね。本当にうれしいです。

大泉:久々に会ったときに、「出産おめでとう!」と言ったら、「まだです! まだ生まれていません!」と言われちゃって(笑)。すごく大事なところを間違えちゃったんだけど(笑)。

岡田:この作品の初日でしたね(笑)。初日ですごい間違いを(笑)。

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岡田将生が大泉洋にクレーム?「ちょっとうるさいなと……」

――素敵なエピソードをありがとうございます。一方で、先ほど岡田さんからは大泉さんは「ドラマの楽しさを教えてくれた」とおっしゃっていましたね。

岡田:大泉さんがいる現場は、他の現場とは比べ物にならないぐらいおもしろい現場で、毎日行きたくなる現場なんです。

大泉さんのお芝居も本当に勉強になりますし、大泉さんじゃないとできないようなシーンも結構あるのですが、それを成立させていく大泉さんの力というのは、やはりすごいなと思います。

ただ、現場中もずっとおしゃべりされているので、「ちょっとうるさいな」と思う瞬間も少しあるんです……集中したいんです(笑)。今作では、僕は社長で大泉さんに指示を出していくので、たくさん話さないといけないんです。しかも、僕は撮影が毎日あるわけではないので、結構緊張していて。

それなのに、大泉さんはずっと話しかけてくる! でも、ないがしろにしてはいけないし、せっかく話してくれるから……

大泉:最初だけだな! 良いこと言っていたのは! すごい長い尺で文句を言っているぞ(笑)。止まらないじゃない(笑)

岡田:でも、事実なので(笑)! 本当にずっとなんです!

大泉:確かに彼はセリフが多いんです。僕といるシーンは、とにかく説明が多い。大変だなとは思っていたんですが、余裕でやっているので、大丈夫なのかと思って、話しかけていましたが、邪魔だったか。

岡田:邪魔ですよ……(笑)。なんならスタッフの皆さんが、「岡田くんが現場に来ると大泉さんはちょっとだけテンションが高い」と言っていましたよ!

大泉:やっぱりツッコんでくれるから(笑)。嬉しくて口数は増えているかもしれない! ただ、「今日、岡田くんいるからはしゃいでいるな」とスタッフに見透かされているのが、一番嫌ですね(笑)。でも、岡田くんがいるとワクワクしてしまいます。

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『ちょっとだけエスパー』の撮影現場で岡田将生が嫉妬したこととは

――現場の雰囲気が伝わってきます!

大泉:岡田くんとのシーンはスタッフが言うようにテンション高めに私が遊んでいますが、ほかの皆さんも本当に楽しい人たちばっかりなのでおもしろいです。

岡田:ちょっとだけ学園モノの雰囲気を感じます。

大泉:こんな感じなのに(笑)!?

岡田:皆さん、たわいもないエピソードを話されているじゃないですか? それで盛り上がっているから、「楽園ドラマとかって、こうだったな」と思い出しました。

大泉:近いんだ(笑)。学園モノの経験がないからわからないな(笑)。おじさんになってから、こっちのテレビに出始めたから(笑)。

――岡田さんは大泉さんと二人のシーンが多いそうですが、ディーン・フジオカさんをはじめエスパーの皆さんたちの大人数の撮影はキラキラして見えるんですね。

岡田:皆さん大変なシーンも撮影されているので、それを共有してどんどんこのドラマの時間を積み重ねているので、それはやっぱり羨ましいなと。ちょっと嫉妬というか……なんで僕はそっち側じゃないんだろうと思いましたし、なんで僕だけずっと説明セリフで……。

大泉:後半、文句が多いぞ! 文句が止まらなくなっている(笑)。

岡田:(笑)。

――大泉さんよりぼやかれる方も珍しいのでは……?

大泉:確かに。珍しいよ! ちょっと岡田くん、ぼやきが多いよ? 大丈夫?

岡田:ごめんなさい! でも多分、僕も大泉さんと会えるのも楽しみにしているのかもしれません(笑)。ぼやきたくなるんですよね(笑)。

脚本家・野木亜紀子氏が描く世界の魅力

――改めてにはなりますが、今作は野木亜紀子さんが脚本を手掛けています。野木さんの描かれる世界は、キャラクターのテンポの良い掛け合いが魅力的なだけでなく、社会的な問題にも切り込んだ作品もあったかと思います。お二人から見た野木さんの描く世界の魅力はどういったところにあると考えていますか?

大泉:本当にそうですよね! 僕が思ったのは、今回のような出演者が多いような作品だと、大体各話にゲストの方が来て、その方を中心に話が進むことが多い気がするんですが、このドラマってそういう方はほとんどいなくて。本当にレギュラーメンバーだけで進んでいくんです。だから、レギュラーメンバーのみんながしっかり描かれていて、そこがやっぱり深い。実にバランスよく描かれていて、それでいておもしろい。

そういう中に「うわっ」と思わされるようなセリフもあったりして、すごい脚本家だなと改めて思いました。

岡田:一人ひとりが抱えている悩みや問題というのは、誰しもあると思います。文太さんが触ると心の声が聞こえるというエスパーを通して、改めて気づかされた気がしました。 野木さんはダイレクトにではなく、少し違った手法で描かれることもあるので、とても見事な脚本だなと感じました。

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■大泉洋
1973年4月3日生まれ、北海道出身。演劇ユニット・TEAM NACSのメンバー。近年の主な出演作は、TBS『ノーサイド・ゲーム』(19)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22)、TBS『ラストマン-全盲の捜査官-』(23)、テレビ朝日『終りに見た街』(24)、映画『こんにちは、母さん』(23)、『ディア・ファミリー』(24)、『室町無頼』(25)、『かくかくしかじか』(25)など。映画『映画ラストマン -FIRST LOVE-』が12月24日に公開予定。ヘアメイク:西岡達也 スタイリスト:九(Yolken)

■岡田将生
1989年8月15日生まれ。東京都出身。近年の出演作に、TBS『御上先生』(25)、NHK『地震のあとで』(25)、映画『ゴールド・ボーイ』(24)、『ラストマイル』(24)、『ゆきてかへらぬ』(25)、『アフター・ザ・クエイク』(25)、映画『果てしなきスカーレット』が11月21日に公開予定。また、初出演となるDisney+オリジナル韓国ドラマ『殺し屋たちの店』シーズン2の配信を控える。ヘアメイク:細野裕之 スタイリスト:大石裕介