テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が10月29日深夜、ニッポン放送のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水曜27:00~28:30)に出演。東京ドームで行われたオアシスの再結成ツアー「Oasis Live '25」を振り返った。

祈り続けた10カ月「ケンカしませんように」

佐久間宣行氏

佐久間宣行氏

2009年の「フジロックフェスティバル」以来、16年ぶりに来日公演を開催したオアシス。大ファンの佐久間氏は、「チケット取ったのが、2024年12月。そこから10カ月、祈り続けました。ケンカしませんように、病気しませんようにって」「あとは、セトリを見ないっていう苦行。“セトリ我慢選手権”を行ってた」と切実な思いを吐露。同ラジオでもチケットが当たったことを報告していたが、「業界の人もみんな取れてないんですよ。これはみんな行きたい。俺たちの世代は」と打ち明けた。

当初は、妻を誘うも、「私、全然思い入れないから。本当に好きな人と行って」と断られ、放送作家の大井洋一氏と行くことに。10月26日の公演に参戦した佐久間氏は、「会場が拍手と歓声で最高潮に達するなか、リアムとノエルとが手をつないで現れたんだよ。嘘だろ!? と思って」と興奮気味に話し、「俺が横アリで観たツアーなんて、その翌々日、福岡でケンカして(ステージから)いなくなってるんだから。ノエルだけでライブやってるんだから。それが手をつないで出てきて……」と感慨深げ。

また、過去に3度、オアシスのライブを観たという佐久間氏は、「リアムが日本語で“アリガトウ!”って言ったのよ」「こんなにファンサする人だっけ? って思いながら観てた」とも。さらに、観客が後ろを向いて肩を組む恒例の“ポズナン”について、「振り返ったらアリーナが揺れてるのよ。ブワーッて」「一心不乱にやってた。過去最高ぐらいの。俺も映像で見たことがないぐらいのポズナンになった」と大熱狂の様子を振り返った。

このほか、「ノエルが明らかにミスった」というシーンがあり、「今までのオアシスだったら、リアム帰っちゃうかも……」と心配するも、「リアムが兄貴の頭にチューして。“やめろよ(笑)!”とかやってて。嘘だろ!? 俺たち何見てんの!? と思って」と回顧。アンコールでは、名曲「Don't Look Back in Anger」を大合唱したが、「そこで我慢できなくなって、俺も涙がボッと出ちゃって」としみじみ。「ステージの中央でリアムとノエルが抱き合って。みんなで拍手して」と余韻に浸りながら、「最高の夜でした。生きててよかったですね。一生忘れないと思います」と感激していた。

【編集部MEMO】
佐久間宣行氏がパーソナリティを務める『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』は、2019年4月にスタート。前月に行われた発表会見では、「この年になって、夢がかなうことがあるんだなと。中学時代から聴いていた『オールナイトニッポン』にまさか43歳でオファーがあるなんて」と驚き、就職活動でニッポン放送に落ちたことに触れながら、「『オールナイトニッポン』のディレクターをやりたかったんです。でも、まさか演者として出るとは」と話していた。