連続テレビ小説『ばけばけ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で錦織友一役を演じている吉沢亮にインタビュー。主人公・松野トキ役の高石あかり(高ははしごだか)とレフカダ・ヘブン役のトミー・バストウとの共演の感想や現場でのエピソードなどを聞いた。

  • 吉沢亮

    吉沢亮

113作目の朝ドラとなる『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツと、夫のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描く物語。小泉セツがモデルのヒロイン・松野トキを高石あかり、小泉八雲がモデルのレフカダ・ヘブンをトミー・バストウが演じ、脚本はふじきみつ彦氏が手掛けている。

吉沢が演じている錦織友一は、「大盤石」の異名を持つ松江随一の秀才。松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンを公私でサポートし、トキとも奇妙な縁で知り合い、深く関わっていくという役どころで、明治時代の松江の偉人の一人である西田千太郎さんがモデルとなっている。

吉沢は「高石さんとトミーさんの3人でのシーンがかなり多い」と言い、その中で2人の魅力をとても感じていると語る。

「目の前で起きている事象は重めの話だったりしますが、それをあえてコメディタッチのテンション感で演じるお芝居が多く、笑いの絶えない面白いシーンが多いのですが、お二人ともお芝居のテンポ感やテンション感がナチュラルですし、コメディではありますが、あまりそこをオーバーに演じない感じがすごく心地よくて、素敵なお2人だなと思いながらお芝居させてもらっています」

また、高石の演技が自然すぎて、演技なのか素なのかわからない瞬間もあったという。

「本当にお芝居が自然で、セリフなのか素で笑っているのかわからないくらい、お芝居の中に馴染んでいる感じがあって、最初の方はそれに戸惑うぐらいでした。本当に自然な方なので、すごく刺激をもらいますし、お芝居していて本当にやりやすいです」

錦織はトキとヘブンの人生に大きな影響を与える人物だが、第4~5週の段階では、錦織とってトキとヘブンはどういう存在だと思って演じていたのか。

「おトキさんに関しては、1人で東京まで来ていたわけですから、たくましさみたいなものは感じているだろうなと思いつつ、まだ関係性はそこまで深い部分には至ってないので、あまり強い意識は向けてないのかなと思います。ヘブン先生に関しては、県知事がヘブン先生を松江にお招きして教育を変えていくという、その主役になる人ですから。彼と一緒にいれば自分自身の人生も変わるのではないかという期待を持って接していると思います」

そして今後、錦織とヘブンの絆はどんどん強まっていくようだ。

「錦織にとってヘブン先生は最もかけがえのない存在と言っても過言ではないぐらいに、2人の間は近くなって縮まっていきますし、今の時点でも、もうだいぶ錦織はヘブン先生に入れ込んでいるので、相当いい仲になっていくと思います」