30周年特別企画で、10月12日に「われら百姓家族」とその後の物語が放送されると、込山Dには「衝撃的だった」「お父さんの教育方針はかなり厳しいと思うけど、子どもたちが今しっかりと育っているから良かった」といった感想が寄せられたそう。大森家の次男の妻は、Facebookで「あたたかいお言葉を頂き、ほっとしています。(販売している)パンや生蜂蜜のご注文もたくさん頂き、ありがたいことです」と、反響を喜んでいるようだ。

番組歴代最長の20年にわたる長期取材による膨大な映像記録を活用し、その後の子どもたちの姿をさらに追うことで、「また新しく作品が出せたらいいなと思います」と映画化にも意欲を示す込山Dだが、11月には初監督となるドキュメンタリー映画『はだしのゲンはまだ怒っている』が劇場公開される。

これは、BS12 トゥエルビで放送されたドキュメンタリー番組『「はだしのゲン」の熱伝導 ~原爆漫画を伝える人々~』(2024年9月放送)を元に映画化した作品で、「テレビは広く見てもらえる利点がありますが、番組が良かったと評価されても流れていってしまうので、残すということに意義があると思っているんです」と狙いを説明。

また、「テレビには番組を最後まで見てもらうための様々な工夫やノウハウがありますが、映画だと人々を暗い場所に閉じ込めて見てもらえるから、より深くその人が感じられるように余韻を作ることで、受け止め方も違うと思うんです。1,800円払ってくれる作品を作るのは大変ですが、テレビのドキュメンタリーには、映画にできる素晴らしい作品がたくさんあると思います」と、30年分の資産を持つ『ザ・ノンフィクション』のさらなる可能性に期待を述べた。

  • 今年3月に亡くなった女装愛好家・キャンディさん=10月26日放送「「『キャンディさんの人生』最期の日々」より (C)フジテレビ

    今年3月に亡くなった女装愛好家・キャンディさん=10月26日放送「「『キャンディさんの人生』最期の日々」より (C)フジテレビ

●込山正徳
1962年、横浜生まれ。日本大学芸術学部卒業後、アジア貧乏旅行を経てフリーのディレクターに。90年頃から主にドキュメンタリー番組を制作し、『春想い 初めての出稼ぎ』(フジテレビ)でギャラクシー選奨受賞。『生きてます16歳 500gで生まれた全盲の少女』(同)でATP賞・総務大臣賞受賞。『ザ・ノンフィクション』では、「われら百姓家族」のほか、「天国で逢おう」「女装と家族と終活と ~キャンディさんの人生~」などを手がけている。05年には、自身の体験を記録した著書『パパの涙で子は育つ シングルパパの子育て奮闘記』を出版。11月には映画『はだしのゲンはまだ怒っている』が公開される。