連続テレビ小説『ばけばけ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で錦織友一役を演じている吉沢亮にインタビュー。本作への出演を決めた思いや、朝ドラに対する印象、英語セリフへの挑戦などについて話を聞いた。
113作目の朝ドラとなる『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツと、夫のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描く物語。小泉セツがモデルのヒロイン・松野トキを高石あかり(高ははしごだか)、小泉八雲がモデルのレフカダ・ヘブンをトミー・バストウが演じ、脚本はふじきみつ彦氏が手掛けている。
吉沢が演じている錦織友一は、「大盤石」の異名を持つ松江随一の秀才で、トキとヘブンの人生に大きな影響を与える人物。松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンを公私でサポートし、トキとも奇妙な縁で知り合い、深く関わっていくという役どころで、明治時代の松江の偉人の一人である西田千太郎さんがモデルとなっている。
吉沢の朝ドラ出演は、2019年度前期の『なつぞら』以来、6年ぶり2度目。「1年近く撮影があって、スタッフさんやキャストの皆さんの空気感が、家族のような温かさがあるというか、それは『なつぞら』のときにすごく感じたのですが、6年ぶりに朝ドラに出演させていただいて、より強い絆で結ばれているような雰囲気を感じます」と、朝ドラならではの空気感を今回も感じているという。
制作統括の橋爪國臣氏と演出の村橋直樹氏とは、主演を務めた2021年の大河ドラマ『青天を衝け』で作品を共にしており、「またそのチームの方々からお声をいただいたので、すごくありがたいと思い、ぜひ出演させていただきたいと思いました」とオファーを受けたときの心境を明かす。
そして、台本の面白さや演じる人物の魅力も出演の決め手になったと語る。
「台本を読んで、言葉の掛け合いが面白いなと思いましたし、錦織友一というキャラクターのベースになっている実在の西田千太郎さんの資料を読ませていただいて、すごく魅力的な方だと思ったので、ぜひやってみたいという気持ちになりました」
「思った以上に英語があり、ちょっとびっくりしました」
また、「英語をけっこうしゃべる役ということで、以前から英語を学んでみたいという思いがぼんやりあったので、いい機会かもしれないと思いました」と英語を話す役への興味もあったという。
だが、「思った以上に英語が難しくて絶望しています」と苦笑する。
「台本を読んでみたら思った以上に英語があり、ちょっとびっくりしました。こんなしゃべるんだって。あと、最初にオファーをいただいたときは、月に2~3日ぐらいの撮影のときもあると聞いていたのですが、気づいたら月の半分は大阪にいるので、ちょっとおかしいなと思いながら、頑張って英語のセリフを覚えながらやらせてもらっています(笑)」
劇中で流暢な英語を披露しているが、クランクインの4カ月前くらいから週2~3回レッスンを受け、撮影が始まってからも時間があるときに先生に教えてもらっているという。
「ネイティブくらい発音がいいとか、そこまで目指しているわけではないですが、錦織は大盤石と呼ばれるくらいの秀才なので、なるべく見ている人に違和感を与えないように、英語のセリフは練習している感が出ないくらいには練習しようと思って。第5週の完成を見たトミーさんから『完璧だった』というお墨付きをいただいたので、なんとか形にはなっているのではないかなと思っています」
セリフとしては完璧と評価されるも、英語自体の上達ぶりに関しては、「びっくりするぐらい手応えがなくて。もっとしゃべれるものかと思っていましたが、全然しゃべれないです」と笑いながら打ち明ける。
また、「英語のセリフを覚えることはできますが、そこに感情が乗っかって、芝居としてしゃべるというのは難しいなと。セリフとして錦織がしゃべっている英語と、通訳としての英語と、そこのテンションの違いを意識しながらというのは、なかなか難しいです」と語った。

