![高額移籍を果たしたヴィルツ [写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
リヴァプールのアルネ・スロット監督とオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツのパフォーマンスを擁護した。17日にイギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えた。
ヴィルツは今夏、リヴァプールのビッグサマーの一環として、1億1650万ポンド(約235億円)の移籍金でレヴァークーゼンから加入。ここまで公式戦10試合に出場しているが、プレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)では、ゴールもアシストも記録することができていない。
ただ、スロット監督は「高額で獲得された選手は、主に得点とアシストが注目されるが、彼ならすでに6~7アシストを記録していたはずだ」とヴィルツを擁護。「チームメイトにチャンスを創出する能力は高いが、フィニッシュにやや不運が続いている」と語り、得点やアシストが生まれるのは時間の問題だとした。
「残念ながら得点に繋がらなかったチームメイトへのパスを見れば、チェルシー戦が最高の例だ。途中出場からわずか1分でモハメド・サラーへの素晴らしいフリックを見せた。モー(サラーの愛称)にとって、これは100回中99回はゴールだ。…98回と言わねばならないのは、前回フロリアン・ヴィルツからアトレティコ・マドリード戦で同様のボールを受けた時、モーがポストを叩いたからだ」
スロット監督は続けて、「とはいえ、22歳という年齢を考えれば、プレミアリーグ移籍はおろか、異国での適応に時間を要するのは当然だ。プレミアリーグ史上最高のMFであるケヴィン・デ・ブライネも(当時伸び悩んだ)チェルシーに移籍したのは21歳か22歳の時だった」と言葉を続け、ヴィルツのような才能ある若者にはもっと多くの時間を与えるべきだとした。
「もう少し時間を与えるべきだ。私は確実に時間を与えるつもりだ。彼はプレーする必要があり、実際多く出場している。その間、彼は不運だった。異なるリーグから移籍し、多くの試合をこなしてきたのだから、時折モハメド・サラーや他の選手たちと同様に、調子が上がらない試合があるのは当然だ。彼から最高のパフォーマンスを引き出すには、もちろん出場機会が必要だ。それが彼が行ってきたことであり、今後数週間も続けていくことだ」
また、ファン・ダイクも次のように語り、ヴィルツに限らず新加入選手には時間が必要だと強調した。
「重要なのは、新しい選手が加入する時、例えば僕が高額で移籍した時のように、歓迎されていると感じ、落ち着き、家庭環境が整い、家族が幸せであることだ。それが整っていれば、最高のパフォーマンスを発揮できる。それに加えて、どんな職業でも適応には時間がかかる。同僚の好みや、プレミアリーグやリヴァプールでの要求事項を理解する必要がある。これは全く普通のことだ」
「この件に関しては、フロリアンだけに注目するのは良くないと思う。彼、アレクサンデル(イサク)、ウーゴ(エキティケ)、ミロシュ(ケルケズ)が持つクオリティは、疑う余地がない。重要なのは、皆が一緒に過ごし、成長し、成功することだ。トレーニングや試合で過ごす日々は、皆の絆を深める新たな機会となる」
公式戦3連敗で代表ウィークを迎えたリヴァプールは、再開初戦で19日にマンチェスター・ユナイテッドとホームで対戦する。
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