東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『介護スナックベルサイユ』(10月11日スタート 毎週土曜23:40 ~24:35)で主演を務める宮崎美子が、ドラマの見どころを語った。
ドラマの注目ポイント
――待望の連続ドラマ化です。撮影現場はどんな様子ですか?
まりえママを中心に、従業員一同とてもいいチームになっていると思います。新たに加わったリラちゃん(森 日菜美)も自然に溶け込んで、いいアクセントになっています。そんなリラちゃんを みどりさん(笛木優子)や美来ちゃん(杏花)が優しく見守って…。撮影場所も広くなりました。お店のセットのすぐ裏 に控え室があり、おかげでみなさんのお芝居を特等席で見られるという、理想的な現場になっています。
――杢代和人さんも、新しく加わりました。
ポスター撮影の時に初めて会ったのですが、「自分の役割をすぐに理解できる、勘のいい人だな」という印象がありました。杢代さん演じる大輝は、「闇バイトに手を出して犯罪組織に追われる」という役どころで少し重いのですが、それが店内で描かれるファンタジーな物語との対比にもなっていて、このドラマの見どころでもあります。
――新装開店するにあたり、オススメポイントはありますか?
店には、点滴のボトルがキープされていたり、介護士資格をもつスタッフが常駐するなど、介護が必要な方をお迎えする準備がちゃんとできています。どのように介護するのか、演じるにあたり介護の専門家から指導もうけました。“介護を前提にしたスナック”という点にも注目していただけると嬉しいですね。実際にこういうお店が増えていくといいなと思います。
上杉まりえという役については、「本当に実在するの? 宇宙人なんじゃないの?」と、自分でも葛藤を抱えながら演じています。視聴者の皆さんも、まりえの秘密やお店の謎について気になっているのではないでしょうか。実は今回は、お店のスタッフもそうした秘密や謎を共有しているのでは? といったことが徐々に明らかになりそうで…。これ以上はまだ言えませんが(笑)、ぜひ楽しみにしていてください。
共演者たちと思い出話に花が咲く
――ゲストの皆さんも、宮崎さんと共演された方が多いですね。
片岡鶴太郎さんとも柄本明さんとも夫婦役を演じさせていただきましたし、清水美砂さんとは、先日熊本を舞台にした映画でご一緒したんです。私のテレビドラマデビューはお昼の帯ドラマだったのですが、かとうかず子さんからバトンを引き継いだというご縁があります。
――現場でも思い出話に花が咲きそうですね。
よく「何年ぶりですね」みたいな話をしていて、それが私の密かな楽しみにもなっています。このドラマは、毎話多くのゲスト出演者の方が登場することもポイントですが、ほとんどが私と同世代か、大先輩の方ばかり。そんな皆さんに気持ちよく過ごしていただくことも、自分の役目だと思っています。何だか本当にスナックのママみたいですね(笑)。
――ちなみに、宮崎さんは“魔法のワイン”で誰と会いたいですか?
今の私だったら、篠山紀信さんにお会いしたいかなぁ。デビューのきっかけを作ってくださったし、芸能生活40周年の写真集も撮っていただきましたから。一方で、もしこのドラマが長く続いたとして、最終回で上杉まりえがあのワインを飲むとしたら…、ということも考えるんです。その際に会いたいのは、このドラマの脚本を手掛けた清水有生先生かな。「私の正体を教えてください!」とか、聞き出したいことがいっぱいあるので(笑)。
――視聴者の皆さんへ、メッセージをお願いします。
年を重ねるというのは、「終わりを意識していく」ことでもあると思うのですが、だからこそ人生を楽しめる、クヨクヨせずに生きていけると思うんです。そう考えると人生にはこのドラマのようにいろいろなことが起こるけれど、年を重ねるのも悪くないはず。そうしたことが伝わるといいなぁと思っています。また、若い人にも「お年寄りって、いろんなことを味わってきたんだな」と感じてもらえると嬉しいですね。
(C)東海テレビ
【編集部MEMO】
『介護スナックベルサイユ』は、今年3月に特別企画として2回にわたって放送され(※)、多くの反響を呼んだことから連続ドラマ化が決定した。(※2025年3月22日・29日放送。 主演・尾碕真花 出演 宮崎美子ほか)。店はどこにでもあるスナックのようにみえるが、介護士資格をもつスタッフが常駐するなど立派な介護現場だ。訪れる客の大半が要介護認定を受けているため、点滴をうったり、血圧を測ったり、リハビリをする客もいる。ビールは誤嚥を防ぐため、とろみ剤を混ぜて提供することもある。中でも注目は、上杉まりえ(宮崎美子)が、仕入れから担当している特製ワイン『SEE YOU INMY DREAMS』だ。飲めるのは生涯でたった一度、それもお一人さま一杯だけ。飲めば、会いたい人に会える“魔法のワイン”で、訪れる客を“人生最期の夢”へと誘っていく。夢を堪能した後には、それを象徴する料理が振る舞われ…。これが、道先案内のフルコースだ。









