
日産は2025年10月8日、新型リーフの国内仕様「B7グレード」を発表した。B7グレードは78kWhのバッテリー容量で、一充電走行距離が最大702km。ラインアップは下記のとおりだ。
・B7 Xグレード:518万8700円
・B7 Gグレード:599万9400円
CEV補助金に関しては申請中とのことだが、アリアと同様であれば最大89万円となり、B7 Xグレードなら実質約431万円となる。航続距離702kmのEVが、400万円台で手に入るのはかなりのインパクトと言えるだろう。
エクステリアには最新の空力ボディを採用。空気抵抗係数を表すCd値が0.26となり、航続距離延長にも効果を発揮している。インテリアの注目点は日産として初となる調光パノラミックルーフ(遮熱機能付、オプション設定)の搭載だ。開放感あふれるガラスルーフは電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられるだけでなく、遮熱機能を持たせることで年間を通じて快適な室内空間を実現する。
最大150kWの急速充電に対応。150kWの急速充電なら35分で充電量は10%から80%までリカバリー可能だという。さらにクルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを採用。エアコン、バッテリー、モーター、車載充電器の冷熱システムを統合することで、クルマのなかで発熱する熱を最大限有効活用。さらにナビゲーションシステムと連動したナビリンクバッテリーコンディショニングも採用し、走行ルートに応じてバッテリー昇温や冷却を自動で制御。エネルギー消費を最適化するとともに、充電速度の向上にも貢献する。
プロパイロット2.0もオプションで用意。高速道路など長距離運転時にハンズオフも可能なこの機能に加えて、長距離移動も苦にならなそうな航続距離。2010年の初代リーフからEV開発に積極的だった日産・・・その知見を余すところなく投入したのが3代目の新型リーフだ。
その乗り味はどうだったのか? YouTubeチャンネル「driver channel」では、日産のテストコース「グランドライブ」で開催されたメディア向け試乗会に参加。B7 Gグレード/Xグレードともにテスト走行を行っている。
■車両スペック ※( )内はプロパイロット2.0装着車
・B7 Gグレード 【 】内はB7 Xグレード
全長×全幅×全高:4360mm×1810mm×1550(1565)mm
ホイールベース:2690mm
最低地上高:135mm
車両重量:1920【1880】kg
最小回転半径:5.3m
一充電走行距離:685(670)【702(687)】kg
交流電力消費率:133(137)【130(133)】Wh/km
モーター型式:YM52 交流同期電動機
最高出力:160kW(218ps) 最大トルク:355Nm(36.2kgm)
総電力量:78kWh
サスペンション形式:前ストラット/後マルチリンク
タイヤサイズ:235/45R19【215/55R18】
〈文=ドライバーWeb編集部〉