JR北海道は、単独での維持が困難とされる「黄線区」の利用促進を目的に、道外からの旅行者を対象としたキャッシュバックキャンペーンを開始した。2026年1月31日までの期間中、条件を満たした先着200名に、交通費の一部として5,000円分の「QUOカードPay」を進呈する。

  • 宗谷本線を走る特急「宗谷」

    宗谷本線を走る特急「宗谷」

北海道外に在住し、北海道内を旅行した人を対象にキャンペーンを実施。条件は3つあり、1つ目は北海道内の「黄線区」と呼ばれる路線を少なくとも1区間利用すること。「黄線区」とは、2016年にJR北海道が「単独維持が困難」と発表した8線区を指し、釧網本線(東釧路~網走間)、花咲線(釧路~根室間)、石北本線(新旭川~網走間)、宗谷本線(名寄~稚内間)、富良野線(富良野~旭川間)、根室本線(滝川~富良野間)、室蘭本線(沼ノ端~岩見沢間)、日高本線(苫小牧~鵡川間)が対象となる。

2つ目は、道内の異なる2つの空港を利用すること。これは、道外在住者が往路・復路で道内の異なる空港を利用する必要があることを意味する。たとえば「新千歳空港in・稚内空港out」や「釧路空港in・女満別空港out」といった組み合わせが該当する。対象となる空港は新千歳・丘珠・旭川・稚内・オホーツク紋別・女満別・根室中標津・釧路・帯広・函館・利尻・奥尻の12空港だが、新千歳空港と丘珠空港の組み合わせは対象外となる。

3つ目として、行程等に関するアンケートに回答することが求められる。回答の際、航空機の搭乗証明書や改札通過後のJRきっぷの写真を提出する必要があり、利用日と区間、搭乗者氏名などが明確に写っていることも条件となる。

応募はキャンペーン特設サイトを通じて受け付け、条件を満たした利用者から先着200名に達した時点で終了となる。審査後、翌月末までに「QUOカードPay」5,000円分のバリューコードがメールで送られる。応募は1人1回限り。本人利用に限られる。