JR西日本は29日、特急「まほろば」に投入するリニューアル車両2編成の報道公開を実施した。リニューアル車両の車両形式は683系6000番代。4月から運行している第1編成「安寧(あんねい)」に続き、10月18日に第2編成「悠久(ゆうきゅう)」がデビューする。

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    特急「まほろば」に投入するリニューアル車両の第2編成「悠久」。10月18日の運行開始を予定している

「まほろば」は大阪駅(うめきたエリア)および新大阪駅からおおさか東線・大和路線(関西本線)を経由し、奈良駅まで運転される特急列車。土休日に1日1往復を設定しており、2025年3月のダイヤ改正から定期列車化された。あわせて臨時列車の「まほろば91・92号」も土休日に運転(期間は2026年2月末までの予定)している。

2025年4月、「まほろば」の新たな車両として第1編成「安寧」(N01編成)を投入。10月から第2編成「悠久」(N02編成)を投入することにより、「まほろば」で使用するリニューアル車両2編成がそろう。「悠久」は1号車(大阪方)から「クハ682-6706」「サハ683-6406」「クモハ683-7510」の3両編成。奈良の魅力を体現する「まほろば」に新たな息吹を吹き込む編成として、奈良の文化と歴史の継承をテーマにしたデザインで、乗る人を「時の旅」へと誘う。

  • 4月にデビューした第1編成「安寧」、10月にデビューする第2編成「悠久」が並ぶ

  • 第2編成「悠久」は「墨色から灰渋色のグラデーション」を車体に施した

第2編成「悠久」は車体カラーに「墨色」「灰渋色」を採用。「時の積み重ねにより、深みを帯びた仏像の経年変化を思わせる」色とされ、2色のグラデーションにより「文化の万世(万葉)への継承」を表現するとのこと。第1編成「安寧」と同様、唐草文様をモチーフとし、奈良らしい要素を組み込んだデザインのロゴマークを車体前面・側面に配置。車体側面の窓下に、「奈良に伝わる至宝をイメージしたデザイン」のグラフィックも施した。

客室内のシートは落ち着いた墨色とし、奈良時代・平安時代に装飾として多く用いられた、空想上の花をかたどった宝相華文様(ほうそうげもんよう)をあしらい、「悠久に包まれた古の奈良に思いを馳せる、旅の空間」を演出。全席にコンセントを設置し、各号車で車内Wi-Fiも利用できる。荷物スペースもすべての号車に設置。2号車に車いすスペースとバリアフリートイレを設け、車いすスペースを拡大するなど、利便性向上を図った。

  • 「悠久」の車内。1号車デッキ部にギャラリースペースを設置

  • 車いすスペースが拡大され、各号車に荷物スペースを設けた

「安寧」と同様、1号車デッキ部にギャラリースペースを設置。「悠久」では奈良の文化に触れる展示を行う。「悠久」の運行開始を記念し、10月18日から国宝「新薬師寺 十二神将 伐折羅(ばざら)大将立像」のレプリカ(5分の1サイズ)を特別展示。2026年9月30日まで、1年近くにわたり展示する予定となっている。

その他、「悠久」の運行開始に合わせ、10月18日9時30分から大阪駅(うめきたエリア)22番のりばで記念の出発式を開催。同日に「まほろば」が停車する法隆寺駅(2番のりば)で地元園児による出迎え、奈良駅(5番のりば)で「NARA CITY コンシェルジュ」による出迎えと改札前での県内特産品販売等も予定している。車内で乗車記念証も配布される。