京都府北西部に位置する福知山市(ふくちやまし)は、丹後天橋立大江山国定公園の大江山連峰などの山々や、市の中心を流れる由良川水系が人々の暮らしを彩る、四季折々の風景を体感できるまち。
日本の原風景が広がる農山村地域には、酒呑童子(しゅてんどうじ)などの鬼伝説が残る大江山や実り豊かな夜久野(やくの)高原など美しい自然があり、春や秋にまちを覆う「丹波霧」が農作物を潤し、丹波栗や丹波黒大豆などここならではの特産品を育んでいます。
今回紹介するのは、110年以上続く民俗色豊かな“奇祭”「額田(ぬかた)のダシ行事」。上ダシ・下ダシ・御神木の巡行からなり、京都府の無形民俗文化財に指定されているお祭りです。
本稿では、マイナビふるさと納税担当者が気になったイベントと、ふるさと納税返礼品を紹介していきます。
今回は、福知山市のイベント「額田のダシ行事」と、返礼品について詳しく調べてみました!
全国でも珍しい回る屋台が特徴! 「額田のダシ行事」について
額田のダシ行事
・開催日時:10月11日(土)・12日(日)
・開催場所:JR下夜久野駅周辺(京都府福知山市夜久野町額田)
・アクセス:【車】舞鶴若狭自動車道福知山ICより40分
【電車】JR「下夜久野駅」より徒歩5分
※公共交通機関の最新の運行情報・運休情報につきましては、各社のホームページ等をご確認ください。
額田上町に鎮座する一宮神社の秋祭りとして行われ、毎年10月の第2土曜(宵宮)から日曜(本宮)にかけて開催されている「額田のダシ行事」。古代信仰の名残をとどめながらも、土のにおいを感じさせる素朴さと、華やかな娯楽性をあわせ持った、地域に根ざした伝統行事です。
「まさに古き良き日本文化を伝える祭り」として、民俗学的にも貴重な資料とされており、地域住民が一丸となって守り続けているそうです。
2階部分がぐるぐると回る屋台(山車(だし)(上ダシ))や太鼓屋台などの巡行、その年に収穫した草木や野菜で物語の一場面を再現する「つくりもん(下ダシ)」、「御神木の巡行」とそれを迎える家々の座敷飾りの3つが特徴。
「つくりもん」は、秋の野山の恵みのみを材料として、物語の世界をかたちづくる創造的な展示です。夜久野地域は丹波栗の産地であり、秋には実り豊かな自然に恵まれます。祭りでは、作物に感謝を捧げる意味も込められているとのこと。
「御神木の巡行」は、白装束に黒烏帽子(えぼし)を被った7人の若者が、御神木を持って地区内を巡行する神事。昼過ぎから夜まで巡行は続き、夜遅くに帰社し、御神木を本殿に納めます。
「額田のダシ行事」は、風変わりで珍しい「奇祭」とも言われ、市内外からお祭りを楽しむ多くの人で賑わうそうです。
自治体からのメッセージ
福知山市内各地に伝統的な祭りがありますが、「額田のまつり」はかなり大掛かりで特徴的です。ひと月かけてつくりあげる山車やつくりものには、「110年以上も続いてきたものを、ここでやめるわけにはいかない」という地域の皆さんの思いを感じることができます。ぜひ、一度訪れてみてください!
福知山市のふるさと納税返礼品について
「額田のダシ行事」の開催会場でもある夜久野地域で栽培されているお米の返礼品を紹介します。
<令和7年9月末より発送予定!>京都夜久野産 清雫(せいな)コシヒカリ<白米10kg>
・提供事業者:夜久野 清雫
・内容量:京都夜久野産 清雫(せいな)コシヒカリ<白米10kg>
・寄附金額:3万5,000円
清らかな湧き水と、「黒土(クロボク)」と呼ばれる肥沃な土壌、寒暖差のある気候など、美味しいお米がつくれる条件の整った夜久野の豊かな大地で育ったコシヒカリ「清雫」です。一粒一粒に豊かな旨みと甘さをたたえた逸品です。
今回は京都府福知山市のイベント「額田のダシ行事」と、お米の返礼品を紹介しました。野菜や草木で描く2日間だけの巨大アート「つくりもん」の製作期間は約1カ月。過去には恐竜などを表現した地区もあり、迫力とおもしろさからお祭りの行事の中でも、特に注目されているのだとか! 現地に行くことが難しい場合は、返礼品のお米を味わいながらお祭りに思いを馳せるのも良さそうです。気になった人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
ライター:マイナビふるさと納税担当者



