アイドルグループ・Snow Manの佐久間大介とお笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀が出演する日本テレビ系バラエティ番組『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』(毎週土曜23:30~)が、27日に放送された。
世界中のあらゆる“推し”の魅力を学ぶ同番組。今回は、幅広い世代にファンの多い人気脚本家・坂元裕二氏を深掘りした。
坂元氏は19歳で脚本家デビューを果たし、社会現象を巻き起こしたドラマ『東京ラブストーリー』(91年、フジテレビ系)を23歳の時に執筆。最高世帯視聴率は驚異の32.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。
ほかにも、芦田愛菜の演技が話題になった『Mother』(10年、日本テレビ系)、大人のリアルを描いた『最高の離婚』(13年、フジテレビ系)や『カルテット』(17年、TBS系)など、数え切れないほどのヒットドラマを生み出している。
また、ドラマだけでなく大ヒット映画の脚本も手掛けており、たとえば興行収入が38億円を突破した映画『花束みたいな恋をした』(21年)も坂元作品。さらに23年には、映画『怪物』がカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞するという快挙を達成。国内外で高い評価を受ける存在となっている。
推しの魅力を教えてくれるキャラクター“おしつじさん”は、ドラマ好きライター・田邉なつほさんと、フルーツポンチ・村上健志が担当。村上は坂元氏本人と交流があるそうで、バーで酒を飲み交わす仲だという。意外過ぎる交友関係に佐久間と日村も「すごい」、「どんなメンツ…」と驚く。
推しポイント(1)【人を魅了する会話劇】
坂元氏のドラマや映画の特徴は“セリフの力”だと、推しポイントを力説する村上。
そこで『カルテット』の中で“坂元作品らしさ”が光るシーンのセリフを朗読してみることに。一連のセリフを読み終えてから佐久間は「……深!! この一文読んで“深”って!」と感嘆し、日村も「いいな~!!」「これが人生だもんね」と、坂元ワールド全開な言葉の数々に共感した。
坂元作品は、誰もが経験したことがあるような日常のシーンから、人生を考えさせられるような奥深いセリフが飛び出してくることが特徴だ。
その後、サクヒムはセリフの穴埋め問題に挑戦。坂元氏が紡ぐハッと驚かされるようなセリフに2人は「ふぁー!! はあああ! うわ~~~」「すげーーー!!」と興奮し、心揺さぶられるのだった。
推しポイント(2)【“あらすじを書かない”坂元流脚本術】
脚本には、漫画や小説を原作にする場合もあれば、ゼロから作り上げるオリジナル作品の場合もあるが、2010年以降、坂元氏は“完全オリジナル脚本”を手掛けることが多いそう。
オリジナル作品の場合は、まず物語のあらすじを作成するのが一般的。しかし坂元氏は、あらすじを作らずに脚本を書き上げるという、独自のスタイルを貫いている。そしてあらすじの代わりに作り込むというのが、“登場人物の履歴書”だ。
登場人物たちの性格や、本編では描かれないような過去まで細かく設定することで、作中の何気ない会話にリアリティーが宿り、見る人は自然にひき込まれてしまうというのだ。
これに佐久間は「めちゃくちゃいいですね! 正直演技する時にバックボーンを全部自分で考えるんですよ。そうなると作家さんと違うものになっている気がするんですよ」と俳優業で感じていた不安を語る。しかし、坂元氏の脚本なら「そこ(バックボーン)があるってことは、これをたどっていけば自然とそのキャラになれる」、「めちゃくちゃいいな」と絶賛。さらに、「坂元裕二さんのドラマ出たいです」、「めっちゃやりたい! 面白そう!! 出たいです! やらせてください!!」と熱望した。
最終的に日村も「坂元作品ぜひ出たいです! お願いします」と懇願し、2人はすっかり坂元氏の生み出す世界観に魅了されていた。
TVerでは、地上波未公開シーンを含む特別版が配信されている。
【編集部MEMO】
『サクサクヒムヒム』では特番時代から、「おぱんちゅうさぎ」「ストリートファイター6」「和山やま」「麻辣湯」「マネスキン」「パンどろぼう」「アオアシ」「ラーメン二郎」「サモエド」「平成女児ブーム」「シルバニアファミリー」「リロ&スティッチ」「BE@RBRICK(ベアブリック)」「韓国コンビニ」「小田切ヒロ」「Naokiman」「マインクラフト」「隅田川花火大会」「味仙」「伊藤潤二」「刃牙(バキ)シリーズ」「HANA」「快活CLUB」「ARG」「コジコジ」「551蓬莱」を深堀りしている。
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