女優の今田美桜が主演を務める連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)の最終回が26日に放送され、半年間にわたる物語が完結した。さまざまな人生の荒波をパワフルに乗り越えていく主人公・のぶを演じ切った今田。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは、今田の“読解力”と“芝居力”を絶賛している。

  • 連続テレビ小説『あんぱん』柳井のぶ役の今田美桜

    連続テレビ小説『あんぱん』柳井のぶ役の今田美桜

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。暢さんがモデルのヒロイン・朝田(柳井)のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けた。

倉崎氏は、『あんぱん』の制作を終え、ヒロインオーディションでの今田のことを思い出したという。

「最終オーディションで今田さんに決まったのは、周りを明るく照らしてくれる天性の明るさや太陽のような存在感、毎朝観たいと思ってもらえるのではという期待に加えて、シーンの読解力や理解力、それを芝居に的確に落とし込める力がすごいなと思ったんです。のぶというキャラクターをそのシーンではどう演じるべきか、的確に捉えているし、それを表現する芝居力を持ち合わせている人だなと。1年間の撮影を通して、本当にそうだったなと思います」

戦前・戦中・戦後でさまざまな壁にぶつかりながら、嵩らの存在にも救われ、前を向いて生きてきたのぶ。その時々の心情をしっかりと演じてくれたと倉崎氏は賛辞を惜しまない。

「戦争パートでは“愛国の鑑”と言われ、役に入るということは今田さん自身もしんどい部分が相当あったと思いますが、それぞれの時代、シーンでのぶという役を各年齢感覚を持ち合わせながら的確に読解力を持って演じてくれたからこそ、第21週で『何者にもなれんかった』と1人の女性としての苦しさを吐露した場面に対して、世の中の方たちもすごく共感していただいた。それは今田さんが1シーン1シーンをしっかり演じてくれたからだと思っています」

10代から70代まで、老けメイクを施して演じ切った今田。1日の中でいろいろな時代を演じることもあったが、それも今田の読解力や芝居力によって演じ分けていたという。

倉崎氏は「いろいろな時代をシーンごとに切り替えて演じるというのは、相当難しいことだと思いますが、その大変さを表に出さず、毎日楽しく現場にいながらやってくれていたので、すごいなと思います」と述べ、「きっと大変だったと思いますが、それを周りに見せず、でもちゃんと自分の意見はいつも言ってくれて、1人の人間としてリスペクトできる方です」と現場での姿勢も絶賛していた。

(C)NHK