現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で辛島健太郎役を務めている高橋文哉。物語も終盤になり、老けメイクで年を取った健太郎を演じているが、その役作りについて話を聞いた。

  • 辛島健太郎役の高橋文哉(右)

    辛島健太郎役の高橋文哉(右)

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦を モデルに、何者でもなかった2人が“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田(柳井)のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じている。

24歳の高橋文哉が老けメイクで年を取った健太郎に

高橋演じる健太郎は、嵩の東京高等芸術学校時代の同級生で、小倉連隊で嵩とともに戦争を体験。戦後、高知の闇市で嵩と店を開いた後、東京でNHKのディレクターとなり、プライベートではメイコ(原菜乃華)と結婚し、2人の娘を授かった。

現在24歳の高橋が、年を重ねた健太郎を演じているが、「面白いです」と未知なる領域を楽しんでいる。

「今まで等身大の役しかやったことがなくて、25歳頃が一番上でした。今までの引き出しでは通用しないというか、新しいものを取り入れようと意識する感じがすごくあります」

体重の増減でも健太郎の変化を表現してきた高橋。学生時代は体重を増やし、戦時中は落とす、そして戦後に増やし、結婚して少し経ってからもう1回落としたという。

「年を取ったら落ちるというわけではなく、落とした方が変わり映えがあるなというのと、年を取った感が生まれてくるんじゃないかと」

老けメイク姿は将来の自分!?「こんなきれいに老けたら最高です」

また、中年を演じる役作りで「すごく大人の男性を観察するようになりました」と明かす。

「疲れてきた時間帯の仕草とか、若い人は伸ばそうとしますが、大人の男性は押してほぐそうとするんです。そういうのを見て盗み、使えそうな時に使ったり。メガネの直し方も、若い人は真ん中を押しますが、大人の男性は外を押す人が多いんです。健太郎も眼鏡をかけ出すので、その動きを取り入れています」

姿勢も変化させ、「猫背になったり、腰が曲がったりとかはしています」と説明。「見て盗んで、使えるものは使っています」と話した。

声も少し変化をつけているものの、明るい健太郎らしさを保つために、そこまで大きな変化はつけていないという。

「声も低くなってテンションも低くなると思いますが、それでも落ちない健太郎でいいんじゃないかと。多少はテンションを落としています」

老けメイクを施した自分の姿については、「最初は『老けたな』と思ってワクワクしましたが、今は現場に行ったらみんな老けているので、何とも思わないです(笑)。慣れました」とすっかり馴染んでいる様子。自身の将来の姿かもしれないが、「こんなきれいに老けたら最高です」と笑っていた。

■高橋文哉
2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。2019年、特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』の主演として俳優デビュー。以降、ドラマ『最愛』(21)、『君の花になる』(22)、『フェルマーの料理』(23)、『伝説の頭 翔』(24)、映画『交換ウソ日記』(23)、『ブルーピリオド』(24)、『あの人が消えた』(24)、『少年と犬』(25)、『夏の砂の上』(25)などに出演。2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』で朝ドラ初出演を果たした。

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