連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で主人公・のぶの夫・柳井嵩を演じた北村匠海にインタビュー。八木信之介役の妻夫木聡との共演の感想を聞いた。
112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田(柳井)のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けた。
妻夫木演じる八木は、戦時中、嵩が所属していた小倉連隊の上等兵。軍隊になじめない嵩を気にかけ、折にふれ助け舟を出していた。戦後、東京で嵩と再会。「九州コットンセンター」という会社を設立すると、嵩の詩の才能を見出し、詩をプリントしたグッズを販売したり詩集を出版したりと、のぶと嵩の人生に大きな影響を与えている。
北村が小学4年生の時に出演した妻夫木主演の映画『ブタがいた教室』(2008)以来、17年ぶり2度目の共演となったが、北村は「人生で初めて会ったいわゆる芸能人が妻夫木さんだったので、その強烈な思い出からスタートしました」と話し、妻夫木が先生役、北村が生徒役を演じた当時を振り返る。
「『あんぱん』も、そもそもやなせさんの思想も、生きるとか死ぬという概念をよく言葉にしていますが、『ブタがいた教室』は、育てたブタを食べるか食べないか子供たちに判断させる、生きることの教育を描いた実話で、そういう生きる教育をしてくださったのが妻夫木さんでした。そして、『あんぱん』の戦争シーンで出会い直せて、飢餓や死というものを感じる空間を一緒に過ごせて」
また、嵩にとっての八木のように、北村にとっても妻夫木は、何気ない一言で救ってくれるような人だという。
「妻夫木さんも基本的に前室にいたんですけど、僕が嵩について思い悩んでいる時に、『嵩はここでさ……』って、ぽろっと一言で僕を救い上げてくれる方でした。意図的に僕を見てやられているのか、同じことを思って日々進んでくれていたのかわからないですが、八木さんと同じく、嵩を思ってくれていたなと思います」
そして、「常に嵩のことを思ってくれて、僕のことを思ってくれて、救い上げてくれるのが妻夫木さんだったなと思いますし、『ブタがいた教室』以降、『あんぱん』で出会えて本当によかったです」としみじみと話した。
さらに、八木含め、「誰1人欠けても柳井嵩はアンパンマンを描けてなかった」と言い、「やなせさんがこの作品全体を包んでいて、やなせさんの言葉が全員に散りばめられている。だから、『あんぱん』という作品自体がやなせたかしさんなんだというところに行き着きました。柳井嵩が出会ってきた全員の言葉があって、そして最後のぶちゃんが僕の手を引っ張ってくれて、初めてアンパンマンが出来上がったんだなと思います」と語っていた。
1997年11月3日生まれ、東京都出身。2008年に映画デビュー。映画『君の膵臓をたべたい』(17)で注目を集める。近年の主な出演作は、映画『東京リベンジャーズ』シリーズ(21・23)、『明け方の若者たち』(21)、『スクロール』(23)、『法廷遊戯』(23)、『悪い夏』(25)、ドラマ『教場』(21、23)、『ナイト・ドクター』(21)、『名探偵ステイホームズ』(22)、『星降る夜に』(23)、『アンチヒーロー』(24)、Netflix『幽☆遊☆白書』(23)など。映画『愚か者の身分』が10月24日公開予定。
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