9月13日・14日の2日間、「第56回日本海洋少年団全国大会 九州会場 令和7年度 海っこの祭典」が、「佐世保青少年の天地」(長崎県佐世保市)で開催された。日本海洋少年団連盟の九州北部地区4県(福岡・佐賀・長崎・大分)と、近隣友好団に所在する海洋少年団の団員・指導者など、約120名が一堂に会した本大会。60名以上の団員が個人競技(手旗、ロープ)に参加した。
■九州北部大会に各地から団員が集結
手旗やロープワーク、カッターや水泳といった海上生活に必要な知識や技術を習得させ、団体生活を通して社会生活に必要な徳性を養うことを目的に、1951年に設立された日本海洋少年団連盟。現在は全国約90の単位団に約4000名の団員が所属している。
「第56回日本海洋少年団全国大会 競技の部」は、各団の団員が交流を図り、親睦と友情の輪を広げながら、各団が日頃の成果を発揮する場として、全国で分散開催されている大会だ。
九州北部地区会場には、福岡県(福岡団・門司団)、佐賀県(伊万里団)、長崎県(長崎団・佐世保団)、大分県(大分団・佐伯団)、鹿児島県(薩摩団)、愛知県(中日団・豊橋団) の団員が参加。手旗と結索(ロープワーク)の個人・チーム競技やレクリエーショが一泊二日の日程で行われた。
日本海洋少年団九州北部地区連盟会長(佐世保団団長)の赤穂秀伸氏は開会式で、「海洋少年団では令和6年度より全国大会が「式典の部」と「競技の部」に分けて開催される運びとなりました。本年は「競技の部」として全国の各地区連盟が主催となり、第56回日本海洋少年団全国大会地区会場が全国6地区連盟で開催されています」と、説明。
大会の運営に協力した各団体の関係者やガールスカウト長崎県連盟の団員の友情参加に感謝を述べ、「この大会には九州北部地区連盟、鹿児島県連盟、そして愛知県連盟の中日海洋少年団、豊橋海洋少年団の団員の皆様にもご参加いただきました。活動の場が違う地域ですが、大会を楽しみ、仲間とたくさんの思い出をつくってください」と挨拶した。
続いて登壇した日本海洋少年団連盟副会長の林正次氏は、「満点バッジを目指して日頃の訓練の成果を十分に発揮し、団員同士の友情を育んでいただければと思います」と、団員にエールを送っていた。
■3クラスに分かれて手旗・ロープワークの個人競技を実施
来賓を代表して挨拶を行ったのは長崎県教育庁生涯学習課長の藤井大作氏。長崎県教育庁教育長が本大会の開催にあたって寄せたメッセージを代読した。
「日本海洋少年団の皆様には昭和26年の結成以来、長年にわたり海を舞台にした多彩な活動を通して、青少年の健全育成に多大な貢献をいただいておりますことに深く感謝申し上げます」
「日本海洋少年団は、海を訓練の場として社会生活に必要な協調性や責任感を育み、ボランティア活動や各種イベントへの参加などを通して、青少年の社会に貢献する意識を高めておられます。本大会が地域や世代を超えた人々との絆を深める大会となり、出場する皆さんにとっても心身ともにたくましく成長するきっかけとなることを願っています。日頃から訓練で培ってきた力を存分に発揮し、集まった仲間との交流を大いに楽しんでください」
その後は佐世保団の高等2級・古賀斤人(まさと)さん、高等1級・大坪タリアさんによる団員宣誓が行われ、日本海洋少年団の連盟歌「みどりの広場」を斉唱。競技参加者たちはA〜Cの3クラスに分かれ、手旗とロープワークの個人競技に臨んだ。
日本海洋少年団の団員は、教育・訓練システムの習得状況に応じて「ラッコ級」「教育級」「初等級」「中等級」「高等級」と進級する仕組みで、競技のクラス分けも競技参加者の等級などに応じている。
開会式の会場である多目的ホールで実施された手旗 個人競技Aクラスには約35名が参加。手旗によって送信される「無意味」「有意味」の各50文字の通信文を正確に受信する競技が行われた。
受信競技では送信者が送信する信号文を競技参加者が一斉に受信する。送信される通信文に使用される形象は、ア~ンまでの清音(ヰ・ヱを除く)と濁点のみ。それ以外の記号形象は使用されない。
無意味では5文字ごと、有意味では意味の区切りごとで区切り、発動形象を送信するとともに補助員はホイッスルを吹鳴する。また、送信者が起信形象(交信を開始する合図)を送信する際や、終信形象(交信を終了する合図)を送信する際なども補助員がホイッスルを吹鳴する。
なおBクラス・Cクラスの手旗競技(個人)は、それぞれ同じ建物内の音楽室と視聴覚室で行われた。手旗競技の終了後はA〜Cクラスの競技参加者が再び多目的ホールに集まり、ロープワークの個人競技が実施された。
日本海洋少年団連盟ではロープワークA競技(初等級以上対象)の20課題を定めており、個人競技では20課題の中から10題(制限時間10分)が出題される。C競技は7課題(7分)が出題される競技。B競技はA競技と同様に10課題(10分)が出題されるが、教育級以下と入団1年未満の団員が対象となるようだ。
20課題の結索の要領は、指導要領関連資料「海洋活動マニュアル(カッター・ヨット・ カヌー・ロープワーク)」に規定された方法によるもの。本大会のA競技では「もやい結び」「腰掛け結び」のほか、競技柵を用いる「巻き掛け結び」「ねじ結び」などが出題されていた。
開催2日目となる9月14日には、チーム競技(結索)やレクレーションなどが実施されたとのことだ。








