昨年4月にAKB48を卒業して約1年半、第2ステージで様々なことに挑み続けるアグレッシブな柏木由紀に単独インタビュー。キャリアの転機について尋ねると、卒業時ではなく30代でアイドル続投宣言をした時だと言う。今度もステージ活動を続けていきたいと常に前を向く柏木が、グループ在籍時代に培ったものから、今後の抱負までをたっぷりと語ってくれた。

  • 柏木由紀

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――9月6日に開催された「第41回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 AUTUMN/WINTER」(TGC)でスタジオMCを務められましたが、いかがでしたか?

TGCはいつもランウェイを歩き、迎えられる側でしたが、今回は歩いた方を招いてお話を伺う側です。MCはあまりしたことがなかったので、緊張感がありつつも、すごく貴重な経験をさせていただけるなと感じました。自分はなるべく目立たないように心がけ、来てくださる皆さんが素敵に輝ける場を作れるように頑張ろうと思いました。

――AKB48卒業後、仕事への向き合い方はどう変わりましたか?

私はグループに17年いて、楽屋で1人になるとか、どこかへ1人で行くことがほとんどなかったので、寂しい気持ちはありつつ、すべてのお仕事が、自分を必要として呼んでもらえているということで、やりがいも感じます。グループ在籍時はあくまでもAKB48の1人だったし、それこそAKBのために頑張ろうと思っていました。でも今は、自分の名前で呼んでいただけるのがうれしいし、期待に応えたいという気持ちや仕事へのやる気は一層強くなりました。

――1人で活動することへのプレッシャーもあるのでしょうか。

もちろんありますが、頑張ってうまくいったら自分の成果になるし、失敗してもすべて自分の責任になるという点は、自分の性格に合っている気がします。AKB時代の後半では、自分が一番先輩だった時期が長かったので、後輩のことを気にかけ、本当にずっとグループ全体のことを考えていました。今は自分のことだけに集中できるので、大変な部分もありますが、全然違うやりがいを感じています。

――以前からとてもポジティブな印象がありますが、仕事で落ち込むことはありますか?

ほとんどないかもしれないです。10代、20代と、グループでいろいろな立ち位置にいて、様々なことを存分に経験してきたから、かなり鍛えられました。あれ以上に大変なことは、あまりないです。また、後悔は意味がないからあまりしないのですが、反省はめちゃくちゃします。どんなお仕事でも、ここをもっとこうしたら良かったと、1日1回は必ず思うので、そういうことを忘れないようにすべく、反省はちゃんとするようにしています。

――それも、グループ時代から培われたことですか?

はい。反省を積み重ねて、それを次に生かす。それはAKB48に入ったばかりの頃、先輩や周りにいる大人の方が教えてくださいました。1回失敗しても仕方がないけど、同じ失敗を繰り返さないようにと、なるべく前向きな方向で気をつけるようにしています。

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最大の転機は、30歳でのアイドル継続宣言「開き直ったらすごく気が楽に」

――卒業後、やってみて面白かった仕事について教えてください。

外に出るお仕事が楽しいです! グループ時代は屋内で毎日歌って踊るお仕事がメインでしたが、今は日中に陽を浴びるのがいいんです。地方ロケで美味しいものを食べたり、体を動かしたりと、いろんなことにチャレンジするお仕事は、グループ時代にほとんどやってなかったし、芸人さんなどジャンルの違う方々とご一緒するのも面白いです。最近、川下りも初めてやりましたし、心霊スポットのロケにも行きました。

――心霊スポットに行くことは、怖くなかったですか?

怖いかなと思ったのですが、自分がやったことがないことなら1回はチャレンジしてから、向き不向きを決めるというのが、自分の方針です。実際に1回やってみて、大変怖かったのですが、それも良い経験になりました。そもそも、私に心霊スポットへ行ってほしいと思った誰かがいるということで、その期待に応えたいと思いました。

――これまで芸能活動をやってきた上で、一番の転機についてお聞かせください。

30歳の時、「30代でも楽しめる間は、アイドルをできる限り続けていきたい」と宣言した時かなと。私はAKB48に17年在籍していたので一番長いのですが、当時、30代でグループに所属していた人は1人もいなくて。20代後半に、そろそろ卒業かなと言われたり、若い子が入ってきて居場所がなくなるかもしれないと思ったりもしましたが、「じゃあ、一番長くいちゃえ」と開き直ったら、すごく気が楽になりました。そこからは、10代の子にもわからないことがあればなんでも聞けるようになったし、いい意味でプライドをなくしたというか、先輩ヅラをしなくなったら、すごく生きやすくなりました。