ソニーは9月12日、Androidスマートフォン「Xperia」シリーズの新モデルとして、「Xperia 10 VII」を発表した。9月中旬以降に日本を含む国・地域で販売を開始する。

  • Xperia 10 VII ホワイト
  • Xperia 10 VIIターコイズ
  • Xperia 10 VII チャコールブラック
  • Xperia 10 VII

ミドルレンジという位置づけは変わらないが、上位モデルの要素を取り込んだ

「Xperia」スマートフォンはこの数年、フラッグシップモデル「Xperia 1」、コンパクトなハイエンドモデル「Xperia 5」、ミドルレンジモデル「Xperia 10」、エントリーモデル「Xperia Ace」という位置付けで展開されてきた。

しかし「Xperia Ace」は2022年6月発売の「Xperia Ace III」以降新製品のリリースがとだえており、「Xperia 5」も2024年には新機種の発表がなく、2023年10月に発売された「Xperia 5 V」が現時点での最新モデルとなっている。

そして、2025年5月に「Xperia 1 VII」が発表された際、それまで同時に発表されることが多かった「Xperia 10」の新機種の発表がなかった。これを受けて、「Xperia 5」と「Xperia 10」を統合する形でラインナップを整理するのではないかという観測が流れたが、その答え合わせをするように発表されたのが、今回の「Xperia 10 VII」だ。

「Xperia 10 VII」が搭載するSoCのSnapdragon 6 Gen 3は、「Xperia 10 VII」のSnapdragon 6 Gen 1と同レンジの最新チップで、順当なアップデート。一方で、シャッターボタンの採用やイメージセンサーの強化などは、カメラ性能を「Xperia 1」に近づけたといえる。そういった意味では、「Xperia 10 VII」はミドルレンジの位置づけのまま、これまで「Xperia 5」が担ってきた“コンパクトサイズではあるがソニーらしさを詰め込んだ製品”という役割も果たす製品といえそうだ。

ふたつのカメラを横に並べたシンプルデザイン

外観面では、ふたつのカメラを横に並べる形に配置を一新。レンズ周辺はシンプルでフラットなデザインとしている。カラーはすべて新色の、チャコールブラック/ホワイト/ターコイズの3色展開となる。

  • カメラを横に並べたレイアウト

    カメラを横に並べたレイアウト

サイズは約H153×W72×D8.2mm、重さは約168g。前モデルとほぼ同じ、片手持ち/片手操作に向いたサイズ感と軽さを維持している。

  • 片手持ちイメージ

    片手持ちで負担のないサイズ・重さ

オプションとして純正クリアケースが用意され、ステッカーなどを挟んで背面をカスタマイズすることができる。

  • 純正クリアケースの利用イメージ

    純正クリアケースにステッカーなどをはさんでカスタマイズできる

「Xperia 10」シリーズで初めてシャッターボタンを搭載

「Xperia 10」シリーズ初となるシャッターボタン“即撮りボタン”を装備。1回押しで写真の撮影、長押しで動画撮影が可能だ。カメラアプリが非アクティブな状態では、1回押しでスクリーンショットの撮影、長押しでカメラアプリの起動が行える。ただし「Xperia 1」シリーズのシャッターボタンとは異なり、半押しやAFロックには対応しない。

  • 「Xperia 10」シリーズでは初となるシャッターボタン

    「Xperia 10」シリーズでは初となるシャッターボタン

カメラの撮影性能も強化。イメージセンサーのサイズアップによる低照度性能の向上、重ね合わせ処理による高画質化などが行われている。また、簡易編集機能「Video Creator」、簡単に色味やテイストを変更できる「ルック」機能も搭載されている。

  • 高画質化について

    イメージセンサーはサイズアップ

  • ルックの適用例

    ルックの適用で写真の色味やテイストを変更できる

ディスプレイの縦横比は「Xperia 1」と同じ19.5:9に変更

最近のスマートフォンで各社が力を入れているAI機能は、GoogleのAI機能を利用する形になる。「かこって検索」「Gemini」や、「Google Photo」のAI編集機能が利用可能だ。

バッテリーは5,000mAhで容量は変わらず、前モデルと同様に“2日持ち”を謳う。さらに今回からはいたわり充電と充電最適化技術により4年経っても劣化しにくい長寿命バッテリーに進化しているとのことで、前モデルではアップデート対応がセキュリティアップデート4年間/OSバージョンアップ最大2回だったのに対して今回は6年間/最大4回となっているのにあわせて、長期間安心して使い続けられる製品になっている。

  • バッテリーの長寿命化とアップデート対応の拡大

    バッテリーの長寿命化とアップデート対応の拡大により、長期にわたって使い続けられる

ディスプレイサイズは前モデルと同じ6.1インチだが、縦横比は21:9から19.5:9に変更されている。「Xperia 1 VI」でも同様の縦横比の変更がおこなわれており、その際には「21:9の縦横比は映画視聴にはよいが、SNSの縦動画の流行などクリエイターのニーズを踏まえて変更した」と説明されていた。今回の「Xperia 10 VII」における画面縦横比の変更も同様の理由によるものだろう。同時にこの変更は省電力性能の向上やコスト抑制にも好影響を与えている可能性が高い。

  • ディスプレイ縦横比の変更

    ディスプレイの縦横比は19.5:9に変更

またリフレッシュレートは前モデルの60Hzから120Hz駆動となり、より滑らかなスクロールが可能となっている。

サウンドを本体内蔵のスピーカーで再生する際には、スピーカーをエンクロージャーに収める方式をシリーズで初めて採用したことで、立体感/音質/音圧の向上を実現。ワイヤレスヘッドフォンの利用については、Bluetoothの送信電力を従来の2倍にして接続が途切れにくくしている。さらにヘッドフォン周辺の回路設計を見直すことで、有線ヘッドフォン接続時の音質も向上したという。

  • 音質向上イメージ

    スピーカー再生、有線/無線のヘッドフォンでの再生のいずれについても音質向上が図られている

主な仕様

「Xperia 10 VII」の主な仕様は下記のとおり。

  • CPU:Qualcomm Snapdragon 6 Gen 3
  • 内蔵メモリ:8GB
  • ストレージ:128GB+microSDXC(最大2TB)
  • ディスプレイ:約6.1インチ 有機EL Full HD+(リフレッシュレート60/120Hz)
  • 通信方式:5G sub6
  • アウトカメラ:超広角約1,300万画素(1/3型、16mm相当)+広角(1/1.56型Exmor RS for mobile、24mm相当/48mm相当、F1.9、24mm撮影時約5,000万画素/48mm撮影時約1,200万画素)
  • インカメラ:約800万画素(F2.0)
  • Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
  • Bluetooth:バージョン5.4
  • バッテリー容量:5,000mAh
  • 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
  • 生体認証:指紋認証
  • インタフェース:USB Type-C3.5mmオーディオジャック
  • サイズ/重さ:約H153×W72×D8.3mm、約168g