米NVIDIAは8月27日(現地時間)、2026年度第2四半期(2025年5〜7月期)決算を発表した。AI向け半導体への旺盛な需要がデータセンター事業を力強く牽引し、売上高・純利益ともにアナリスト予測を上回る好調な結果となったが、前年同期比での増収率が69%から56%に鈍化し、また中国事業の不透明感が払拭されなかったことから、発表後の時間外取引で株価が下落する場面も見られた。
5〜7月期の売上高は、前年同期比56%増の467億4300万ドルであった 。GAAPベースの純利益は同59%増の264億2200万ドル 、希薄化後1株当たり利益は1.08ドルだった 。非GAAPベースの調整後1株当たり利益は1.05ドルとなった。市場の予想平均は、売上高が460億6000万ドル、調整後1株当たり利益が1.01ドルだった。
事業部門別の売上高は以下の通りである。
- データセンター:410億9600万ドル(前年同期比56%増)
- ゲーミング:42億8700万ドル(前年同期比49%増)
- オートモーティブ&ロボティクス:5億8600万ドル(前年同期比69%増)
- プロフェッショナル・ビジュアライゼーション:6億100万ドル(前年同期比32%増)
データセンター部門の売上高が全体の88%を占め、世界的なAIインフラ構築への強い需要が継続していることを示した。大手クラウドサービスプロバイダーが同部門の売上の約半分を占めており、これらの顧客は現在Blackwell世代のチップの導入を進めている。ジェンスン・ファンCEOは決算発表後のカンファレンスで、次世代プラットフォーム「Rubin」の開発も2026年の量産開始に向けて順調に進んでいると述べた。
今回の決算における注目点の一つである中国市場に関して、米国政府の規制に準拠して開発された中国向け製品「H20」の中国現地顧客への販売実績はなかった。一方で、H20の在庫1億8000万ドル相当を中国以外の顧客に販売したことにより収益を計上した。
NVIDIAは第3四半期(2025年8月〜10月)の売上高見通しを540億ドル(±2%)と発表した 。これは市場予想平均の531億ドルを上回るが、この見通しには中国向けのH20の出荷は含まれていない。600億ドルに近い数字を予想するアナリストもいるが、NVIDIAの業績は、過熱の指摘もあるAI需要に加え、米中間の地政学的動向に左右される状況が続く。
