視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(8月11日~17日)をまとめた。
『火垂るの墓』『ほん怖』が上位に
山の日(11日)から始まるお盆休み期間として、各局が特別番組を編成した1週間。この週の注目度ランキングには、通常番組と特番が混在する特徴的な傾向が現れている。
個人全体では、定番の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)や『日曜日の初耳学』(MBS・TBS系)といったレギュラー番組が安定した注目度を維持した。一方で、コア視聴層では『金曜ロードショー「火垂るの墓」』(日本テレビ)や『土曜プレミアム「ほんとにあった怖い話 夏の特別編」』(フジテレビ)など、季節性の強い特番が上位にランクインしている。
とりわけ終戦80年の節目に放送された『火垂るの墓』は、7年ぶりの地上波放送として大きな話題となった。X(Twitter)では放送開始早々に日本トレンド1位を獲得し、「西宮のおばさん」もトレンド入りするなど、SNS上でも活発な議論が展開された。この作品は重い主題を扱う作品であり、今回の放送は戦争の記憶を次世代へ継承する意義を改めて際立たせと言えるだろう。
お盆期間特有の家族団らんの時間帯に、多世代が共に楽しめる番組や、夏の風物詩的な特番が高い注目度を記録する結果となった。
「毎日、限界の先を行っていた」
コア(66.2%)、個人全体(66.4%)で両部門4位となった『日曜日の初耳学』は、「吉沢亮・佐藤健・いとうあさこ未公開SP」として、林修による「インタビュアー林修」特別編の未公開映像を放出。お盆休み最終日の夜、豪華ゲスト陣の貴重な証言が多くの視聴者を画面に引きつけた。
吉沢亮のパートでは、興行収入95.3億円(8月12日時点)を突破し、2025年の実写映画No.1のメガヒットとなった映画『国宝』の知られざる制作秘話が初公開。実はこの大ヒット作、撮影されない可能性もあったという衝撃の事実が明かされ、李相日監督も緊急登場。吉沢は前作『怒り』(16年)のオーディションも受けていたほど李監督作品への出演を熱望しており、念願かなった撮影現場では「毎日、限界の先を行っていた」と壮絶な体験を告白している。
佐藤健のパートでは、俳優への道を歩み始めたきっかけとなる運命的な出会いのエピソードが初公開された。高校時代の意外な転機から芸能界入りまでの軌跡が明かされ、視聴者の関心を集めている。また後輩の中島健人へ向けて「本当にやりたいことがあるなら」と熱いメッセージを送り、やりたいことに突き進まない独自の「夢のかなえ方」について語る場面が印象的だった。


