鉛筆は、「B」の数字が大きいほど濃く柔らかい芯であることを示していますが、みなさんは最大で何Bの鉛筆を使用したことがあるでしょうか?

小学校入学時に買いそろえる鉛筆と言えば、「2B」が主流。筆者は「4B」まで使用したことがあるのですが、文具メーカーのラインアップを調べてみると、最も濃い鉛筆はなんと「10B」。「4B」でもかなり濃いのに、「10B」なんていったいどう使うのか……?

実は今、そんな「10B」1本で描かれた鉛筆画がYouTubeで話題となっています。作者は、水彩画講師の柴崎春通先生です。

柴崎先生は、YouTubeチャンネル「Watercolor by Shibasaki」にて、水彩をはじめ、クレヨン、色鉛筆など様々な画材の特性を生かした描き方をじっくりとわかりやすく解説されており、そのチャンネル登録者数は、なんと200万人超! 画家を志す多くの人の師であり、憧れの存在でもあるんです。

今回は、数多ある投稿の中から「10B鉛筆の実力が神すぎた…!黒一色でここまで描ける秘密とは?」をピックアップ。10Bの鉛筆1本で、どうやって光・影・質感を表現するのか……その過程をじっくりと見てみましょう!

10B鉛筆1本で描く“あの動物”とは?

10Bの鉛筆を手に「今日はこれを使って、あの動物を描いてみようと思います」とにっこり微笑む柴崎先生。まず描いたのは……

なんと、○△□の図形!!

さらに線を描き足し……、ようやく塗り始めました。

塗り方の強さを調整することで濃淡を表現する柴崎先生。暗いところ思い切り暗くするといいのだとか。途中、柔らかい紙でこすって調子を落ち着かせたり、鉛筆を立てて細かい部分を描いたり、白い形を残すようにしながらさらに塗り重ねていきます。すると……

そろそろなんの動物か見えてきたでしょうか?

正解はこちら!

正解は「白頭鷲」でした。鉛筆をさらさらっと滑らすこと数分、ただの図形だったのが、いつの間にか鳥のフォルムに。すごい!

ここから、羽や爪、岩の質感を出しながら塗り重ね、さまざまな“黒”を表現。逆に、白く浮き上がらせたいところや、明るくしたいところは練りゴムで色を取り除くというプロの技が光ります。

最後は、鋭いクチバシと目。瞳を描きんだ途端に命が吹き込まれます!

そして、サインを入れたら……

完成です!!

見てください、この大迫力の白頭鷲。バサッバサッと聞こえてきそうな翼、ずっしりと重みを感じる肉体、鋭い爪とクチバシ、そして眼光。あの図形が最終的にこうなるとは、ただただ脱帽です!

ちなみに、描き出しと完成形を比較してみると……

これ(左)がこう(右)なる⁉ まさに神業! この仕上がりに、コメント欄は驚きの声で溢れています。

・「出ました、柴崎マジック」

・「めちゃくちゃ迫力があってカッコイイ!!」

・「一番始めの下書きを見たときに水筒かなにかに見えましたが、最終形を観てスゲえなと感動しました」

・「たった1本の10Bの鉛筆だけでワシに命を吹き込むような絵を書けるなんて柴崎さん凄すぎます!!笑」

・「昔の白黒写真かと見紛いました 圧倒的な技術に驚きしかありません」

このほか、「まずは笑顔で癒される」「初めて拝見しましたが、なんですかこの可愛いらしい巨匠は…!!一瞬でファンになりチャンネル登録してしまいました笑」「柴崎先生にハートを、鷲掴みされました」という声も。Watercolor by Shibasakiチャンネルの魅力は、圧倒的な画力だけでなく、柴崎先生の笑顔と優しい声、その人柄にもあるようです。

そんな柴崎先生に、YouTubeを通して伝えたいことや、今後挑戦したいことについてなどお話をうかがいました。

YouTubeを通して伝えたいこととは

―柴崎先生のチャンネルには国内外に多くのファンがいるかと思いますが、Youtubeを始めた当初から変わらず大切にしていることがあれば教えていただけますでしょうか。―

お一人お一人と接している気持ちは今も変わらないです。ですので皆さんではなく貴方と呼びかけるようにしてます。あとコメントも全部目を通してお返しするようにしています。

―柴崎先生のチャンネルでは水彩やクレヨンを使った動画が多く投稿されていますが、この黒鉛筆一色を使った動画で視聴者に伝えたいことはどんなことでしょうか?―

鉛筆ならどなたでもお待ちでしょうから、ぜひ一緒に気軽に描いて楽しんで欲しいという想いではじめました。

―これまでさまざまな活動を通して絵の魅力を伝えてこられた柴崎先生が、これから挑戦したいことなどがあれば教えていただけますでしょうか。―

絵本を作ってみたいと思います。


絵画の基本やプロの技法はもちろんのこと、それ以上に、絵を描くことの楽しさ、絵の魅力を世界中の方に発信されているんですね。柴崎先生の絵本、楽しみです!!

オンラインサロン ShibARTS

さて、いただいたコメント全部に返信されている柴崎先生ですが、直接アドバイスがもらいたい! 自分の絵を見てもらいたい! 柴崎先生のもとで絵を学びたい! という方のために、「公式オンラインサロン ShibARTS」を開講されています。

ShibARTSのメンバーになると、オンライン水彩画講座を割引価格で受講することができ、作品に対し柴崎先生からオンラインで講評してもらえるのだとか。また、メンバー同士のオンライン交流や、柴崎先生に直接質問することもできるそうです。

ShibARTSのみなさん、楽しそうですね。柴崎先生の画力だけでなく、その人間力も楽しく学ぶことができそうです!

多くの人のハートを鷲掴みにしてしまう柴崎先生。その手から、次はいったいどんな絵画が生み出されるのか、次回作が待ちきれません。