車の買い替え時に保険会社は変えられる?車両入替も解説

車を買い替えるのをきっかけに、自動車保険も見直して、保険料が安い保険会社に切り替えたいと思う人もいるでしょう。このような場合、どういった手続きで切り替えることができるのでしょうか。また、保険会社を切り替える最適なタイミングを知った上で、車を買い替えることも検討してみてください。

この記事では、車の買い替えに伴って保険会社を切り替える場合の手続きと車両入替の方法のほか、自動車保険変更時の注意点について解説します。

車の買い替え時に保険会社を変更する場合の注意点

車の買い替え時に自動車保険会社を変更することは可能ではあるのですが、いくつか気をつけたいポイントがあります。買い替えと同時ではなく満期まで待った方がよい場合も多くありますので、まずはどのようなことに注意が必要か確認しておきましょう。

途中解約すると等級の面で不利になる

満期日を待たずに途中解約して乗り換えると等級に関して2つのデメリットが生じます。

等級の進みが遅くなる

保険期間の途中で解約して乗り換えると、それまで無事故であったとしても、乗り換えてからさらに1年間無事故でいないと等級が進みません。

例えば、本来の満期日が9月30日で6月30日に解約して乗り換えた場合、乗り換え先の保険会社で等級が上がるのは9月30日ではなく、翌年の満期日である6月30日です。すでに20等級の人には関係ありませんが、19等級以下で特に満期日が近づいている場合は注意しましょう。

事故を起こしていた場合、乗り換え時に等級が下がる

乗り換え前に等級が下がる事故を起こしていた場合、乗り換えのタイミングで等級が下がります。そのため、乗り換え日から前契約の満期日の間は余分に高い保険料を払うこととなります。

解約返戻金が月割り計算より少なくなることが多い

年払(一括払い)した自動車保険を途中解約した場合、解約返戻金が単純な月割りで計算した金額よりも少なくなることが多いです。月払の場合は月割りでの計算が多いですが、そもそも未経過分にあたる保険料がなく解約返戻金が生じないことがあります。

解約返戻金は多くの保険会社が月割りではなく、保険会社が設定した「短期率(短期料率)」に従って計算しています。短期率は保険会社ごとに定めますが、例えば以下のようになっています。

解約返戻金=年間保険料×(1-既経過期間に対応する短期率)

期間 7日まで 15日まで 1か月まで 2か月まで 3か月まで 4か月まで 5か月まで
短期率 10% 15% 25% 35% 45% 55% 65%
期間 6か月まで 7か月まで 8か月まで 9か月まで 10か月まで 11か月まで 12か月まで
短期率 70% 75% 80% 85% 90% 95% 100%

例えば5か月超6か月まで経過した時点で解約した場合に返ってくる保険料は、50%ではなく30%と単純に月割りした金額よりも少なくなります。

満期・解約から次契約までに8日以上かかると等級を引き継げない

保険会社の切り替えは、前の契約の満期日や途中解約日の翌日から、次の契約日まで7日以内に行うようにしてください。

7日以内に手続きを行わないと、以前の等級を引き継げなくなるおそれがあります。自動車保険の等級制度における開始地点の6(F)等級(Fは前年に契約実績がある継続契約の意味)からの再スタートとなってしまうので注意しましょう。なお、前の契約が5等級以下の場合、満期・解約から13ヵ月は等級が引き継がれます。リセットして等級を上げるということはできません。

車買い替え時に自動車保険を切り替える手順

車を買い替えた際の自動車保険の切り替え手続きは、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、車を買い替えた際の自動車保険の切り替えの手順について解説します。

1. 必要書類を準備する

自動車保険の切り替え手続きにおいて、まずは必要書類を準備します。切り替えに必要なのは、主に以下の書類です。

<車の買い替えで自動車保険を切り替える場合に必要な書類>

新しい車の自動車検査証(車検証)

運転免許証

現契約の保険証券

なお、納車前に準備する場合には、車検証が手元にないケースもあるでしょう。その際には、車の注文書や売買契約書でも問題ありません。

このほか、ダイレクト型の保険会社によっては、新しい車の積算距離計(オドメーター)の値を求められることもあります。オドメーター値についても新車の納車前には不明なことがあるため、問い合わせても分からない場合は「0km」または「1km」などと申告するのが一般的です。

2. 複数の保険会社の見積もりを取って比較・検討する

自動車保険の保険料や補償内容は、保険会社によって異なります。できる限り、複数の保険会社の見積もりを取り、比較・検討しましょう。

3. 加入中の保険会社に解約の連絡をする

加入中の自動車保険が契約期間中の場合には、保険会社に連絡し、解約の意思を伝えるのを忘れないようにしましょう。新しい保険会社と契約しても自動的に解約されるわけではありません。また、等級の問題が生じるので残りの期間が短くても放置せずに必ず解約の手続きをするようにしましょう。
現在の保険契約が自動更新ではなく、なおかつ満期日を迎えるタイミングの切り替えなら、解約の連絡は不要となります。

4. 切り替え先の保険会社を決定し、申込み手続きを行う

保険料や補償内容などを比較・検討して、切り替え先の保険会社を決定したら、申込み手続きを行ってください。空白期間を作らないようにするために補償開始日は前契約の解約日とするのがよいでしょう。何らかの理由で間をあける場合でも等級を引き継ぐために解約日から7日以内に契約開始するようにしてください。また逆に、保険期間をかぶせないようにもしてください。
なお、自動車保険には代理店型と、保険料が比較的安いダイレクト型がありますが、加入方法が異なるので注意しましょう。

車を買い替えたときの自動車保険の車両入替の方法

車を買い替えた際に保険会社を変更しない場合には、「車両入替」の手続きが必要となります。自動車保険においては、車を買い替えたからといって契約対象の車両が自動でスライドするわけではなく、そのための変更手続きが求められます。
車両入替は、自分で保険会社などに連絡し、手続きを行わなければなりません。

車両入替を行えば、車を買い替える前の等級も引き継がれます。ただし、車両入替には所有者や車種などに関して条件がある点に注意しましょう。
具体的には、車両入替後の車の所有者が下記のいずれかに該当し、なおかつ入替前後の車が同一の用途車種である必要があります。

<車両入替の所有者の条件>

車両入替前の車の所有者

記名被保険者またはその配偶者

記名被保険者またはその配偶者の同居親族

同一の用途車種とは、下記の「自家用8車種」に限定されるのが一般的です。自家用8車種は、具体的には下記のとおりです。

<自家用8車種の種類>

自家用普通乗用車

自家用小型乗用車

自家用軽四輪乗用車

自家用軽四輪貨物車

自家用小型貨物車

自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)

自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)

特種用途自動車(キャンピング車)

車両入替の手続きは、次のように進めます。

<車両入替手続きの手順>

買い替える車の車検証など必要書類を準備する

ウェブサイトや電話で保険会社に連絡する

変更内容と保険料を確認する

保険料の差額を精算する

車両入替手続きも、保険会社を切り替える際の手続きと同様に、納車日前に行うことがポイントです。仮に納車されてから手続きを行う場合、多くの保険会社では猶予期間が30日以内となっています。

まとめ

車を買い替える際に保険会社を切り替えても、等級を引き継ぐことが可能です。ただし、現契約を途中解約するとデメリットも多いため、現契約の満期日に合わせて買い替えや切り替えを検討してください。保険契約の満期日と車の買い替えタイミングが合わせられない場合には、保険会社を変えずに車のみを買い替えて、車両入替手続きを忘れずに行いましょう。

なお、自動車保険の補償内容は、保険会社によって異なります。保険会社を切り替える場合は、複数の保険会社に見積もりを依頼して、比較・検討してください。
難点としては、各保険会社のウェブサイトで見積もり依頼はできるものの、手間や時間がかかること。そこで、自動車保険の一括見積もりサービスを利用して、手軽に見積もりを依頼するのがおすすめです。ちなみに途中解約の場合には、一括見積もりサービスを利用できないことがあるので注意してください。

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