俳優の大谷亮平が2日、大阪市内で行われた、ドラマ『ロンダリング』(3日スタート、カンテレ 毎週木曜24:15~、フジテレビ 同26:15~ ※FOD先行配信)の取材会に出席した。

  • 大谷亮平

    大谷亮平

藤原丈一郎は「すごく力強い演技をする人」

なにわ男子の藤原丈一郎が主演を務める本作は、“死者の声が聞こえる”という特殊能力を持つ男・緋山鋭介(藤原)が事故物件のロンダリングを通し、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い、奮闘する姿を描く社会派ミステリー。大谷は、緋山にロンダリングを依頼する不動産会社の社長・天海吾郎を演じる。

天海は、ビジネスのためなら弱者を利用することもいとわない冷酷な一面を持つ人物。「最初からどこか怪しいというか、ニコニコしていても裏がありそうだと思わせる男」と分析する天海を、怪しさ全開で演じたという大谷。「話が進むにつれて、ダークなだけで終わる人物ではないことが分かってくる。ただドライで冷たい人間像にはしたくなかった」と話し、「持っていた感情を少しずつ表情に出したり、徐々に人間味を出すようにしました」と、決め細やかな役作りを明かした。

主演の藤原とは初共演。「アイドルとしての姿しか知らなかったので、キラキラしていてかわいらしい、若くてさわやかな青年というイメージ」だったというが、「芝居をすると、すごく力強い演技をする人。撮影の合間に話をするときはとても柔らかいんだけど、役に入るとエネルギッシュで男らしい。今回で印象が変わりました」と撮影を振り返った。

「この作品で詳しくなっちゃった」

事故物件で起こる不思議な心霊現象を扱ったドラマだが、大谷自身は「霊感もないし、(事故物件に)住んだこともない」と霊の存在をあまり信じていないのだそう。だが最近、引っ越しを考えているそうで、「不動産屋さんに“本当によく知ってますね”といわれるくらい、いろんな物件情報を見尽くしてる(笑)」とあり、事故物件が「気になっている」とか。

「この立地でこの間取りなのに、これってどう考えても(家賃が)安いよね…っていう部屋が、なぜかずっと不動産情報サイトから消えないことがあるんですよね。そういう物件はものすごく疑うようになりました」と語り、「この作品で詳しくなっちゃったんで、安くても“この値段の理由は何ですか?”と問い詰めてしまいそうです(笑)」と、ドラマの思わぬ影響を明かして笑わせていた。