元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が10日、YouTubeチャンネル『谷繁ベースボールチャンネル』で公開された動画「【交流戦】パ・リーグの戦いを振り返る!! そして…今年も視聴者感謝SP開催決定!?」に出演。楽天・村林一輝のサードコンバートに感じたことを語った。

谷繁元信氏

村林一輝の心中を谷繁元信氏が推察「悔しかっただろうね」

大阪府立大塚高等学校から2015年ドラフト7位で入団した村林。2023年に98試合に出場してブレイクを果たすと、2024年は139試合で打率.241、6本塁打、50打点でショートのレギュラーを奪取。今季はここまで主にサードを守り、打撃面で大きな成長を見せている。

その村林について、谷繁氏は「今年はやっぱり悔しかっただろうね。せっかくさ、去年頑張ってポジションとったのに『はい、宗山入ってきました』『じゃあ、出されるの俺か』みたいな」と、ショートのレギュラーを奪われた村林の気持ちを推察。そのうえで、「で、出てなかったんだけど、やっぱり村林の意地ですよ、あれは」と、高打率を残す村林を称賛した。

さらに、谷繁氏は「やっぱりね、プロの世界ってそういう競争意識が生まれた時に自分のレベル(も上がる)。競争に勝つためには何をしなきゃいけないかって考える」と持論を展開し、「そうなると、両方のレベルが上がっていく。だから競争って必要なんですよ、ポジションごとに。これはどの球団も一緒です」と話していた。

【編集部MEMO】
横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ などで活躍した谷繁元信氏。2014年シーズンより中日ドラゴンズ選手兼任監督、2016年シーズンは専任監督を務めた。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回、最優秀バッテリー賞4回といった受賞歴のほか、27年連続本塁打および捕手としての試合出場のギネス世界記録、通算3021試合出場の日本プロ野球(NPB)記録なども持つ。