Mrs. GREEN APPLE、Ado、Official髭男dism…ボイストレーナー・しらスタが昨今の“曲の難易度”に嘆き!?「一気に難易度がインフレしていって…」
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。6月10日(火)の放送は、ボイストレーナーのしらスタさんが登場! ボイストレーナーを志したきっかけなどについて伺いました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、しらスタさん

◆法学部卒も…なぜボイストレーナーに?

れなち:しらスタさんはボイストレーナーとして活躍されているほか、YouTube公式チャンネル「しらスタ【歌唱力向上委員会】」が大人気で、チャンネル登録者数が213万人超え(※番組放送時)!

しらスタ:ありがとうございます!

れなち:(動画の内容は)歌い方のアドバイスやテクニックを教えるものから、本人の目の前で曲の解説をしていたり、かなり幅広くやられていますけど、そもそもボイストレーナーになったのは、どういうきっかけだったのですか?

しらスタ:大学は法学部を卒業していて(音楽とは)まったく関係なかったんですけど、もともと音楽が好きで“音楽の道に入りたいけど、歌手じゃ食っていけないだろうから、食っていける音楽の仕事って何だろう……ボイストレーナーだ!”ぐらいの感じです(笑)。

れなち:へぇ~!

しらスタ:なので、大学時代からボイストレーナーになるために先生についたり、アカペラサークルに入って活動したりしながら、卒業したらボイストレーナーに就職できるような準備を進めていました。

◆“令和の曲”は難しい!

れなち:YouTubeでやられているいろんな企画は、どうやって考えているのですか?

しらスタ:最初は“この曲をカラオケで上手に歌いたい”という人向けに歌い方解説というか、コツみたいなのを教えていたんですけど……。

れなち:“リズム感を鍛える”みたいなところから。

しらスタ:そうですね。でも、途中で気づいたのは“これだと結構ターゲットが狭いな”と。そこで、このチャンネルを“布教チャンネル”にしようと思って。

れなち:布教チャンネル?

しらスタ:はい。例えば、King Gnuの「白日」をどう好きになってもらうか? ヒゲダン(Official髭男dism)の「Pretender」をどう好きになってもらうか? ということを技術面から解説したり、ミュージックビデオと一緒に解説したり、そういう信念を持ってやり始めたら結構広がってくれて。

れなち:なるほど。ほかに楽曲解説されているのがMrs. GREEN APPLEやAdoさんの「唱」、YOASOBIの「アイドル」など……SSクラスの難しい曲ばかりじゃないですか!

しらスタ:難しいんですよ~。

れなち:やっぱり、難しい曲を狙って選曲しているのですか?

しらスタ:いえ。というのも、ボイストレーナーのキャリアの前半は、もうちょっと簡単だったんです。その当時、男性が歌えたら一人前だよねという曲が、レミオロメンの「粉雪」、久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」、清水翔太さんの「花束のかわりにメロディーを」とかで。

れなち:気持ちよく歌える感じの曲が多いですね。

しらスタ:だけど、私がYouTubeと一緒にボイストレーナーに復帰したタイミングから、一気に難易度がインフレしていって。だから、やりたくて難しい曲を選んでいるわけじゃないんですけど……令和の曲は本当に難しいです。

れなち:音楽業界自体の難易度が上がったということですね。

しらスタ:めちゃめちゃ上がっています。複雑だし、特に男性アーティストの音域は、ここ5年くらいで一気に跳ね上がった印象です。

<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

番組公式X:@darehanaTFM