現在放送中のショートドラマ『ドッペルマリッジ ー夫には妻が2人いますー』(読売テレビ 毎週水曜・日曜25:30~頃 TVerにて見逃し配信・DMM TVで独占配信)で主演を務める、AKB48の元メンバーで女優の入山杏奈にインタビュー。今年30歳を迎える心境や、『ドッペルマリッジ』の見どころについて話を聞いた。
入山杏奈のロールモデルは他業界の友人たち
30歳を、結婚や転職の区切りとして意識する人も多いのではないだろうか。29歳と比べて、心や身体が特別に何かが変わるわけではない。でも、はっきりと色濃い境界線が引かれるような。そんな空気感ゆえ、状況によっては焦燥感すら覚える年齢だが、今年30歳を迎える入山に今の心境を尋ねると、まったく迷いのない口調で「むしろ楽しみです」と答える。
「周りの30代の人たちがすごく楽しそうなんです。例えば、学生から社会人になる時って、やれることの自由度が増すじゃないですか。20代から30代になって、実際に変わることってないと思うんですけど、その感覚に近いというか。自分の経験値が増えていくなかで迎える30代は怖くないですし、“若い女性”というレッテルを貼られないほうが私はうれしい」
自身は芸能界に身を置くが、影響を受けているのは、他業界の友人たちだという。個人で働いていたり、結婚していても同居していなかったり、型にはまらない生き方をする彼女たちが、入山にとってのロールモデルになっている。
「みんなが今のステップを楽しんでいる感じがしますし、20代に戻りたいと言っている人があんまりいないので、私もすごく楽しみ。昔だったら、『30歳を超えたら、もう結婚しないと』とか、そういう風潮もあったのかもしれないけど、そういうプレッシャーも一切感じません。そういう意味でも、近い先輩たちが切り拓いていってくれてる感じがあって。私もその波に乗りたいなと思います」
メキシコでの活動が転機に
2018年、メキシコのテレビドラマ『L.I.K.E』に出演するため、メキシコへ渡ったことも話題になった。もともとの滞在期間は1年を予定していたが、メキシコを拠点に活動を継続。およそ6年間の二拠点生活を送った。そして今、彼女の目は、また“外の世界”を見つめている。
「もう1カ国、住んでみたいなと思ってるんです。同じところにとどまっているのが苦手みたいで、京都とか国内の引っ越しでもいいんですけど、どうせなら、まったく違う文化の中で生活してみたい。これまでの人生をどこかで区切ってくださいと言われたら、私は間違いなく、メキシコ前、メキシコ後で大きく分かれるんですよね。だから、もう一つ新しい区切りを作るなら、マダガスカルとかになるかもしれません(笑)!」