又吉直樹、中高生に“ぜひ読んでほしい”小説とは「いじめ予備軍が思いとどまる」

お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が4日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を更新。霜降り明星・せいやの初著書『人生を変えたコント』(ワニブックス)を大絶賛した。

いじめられた経験をつづった半自伝的小説『人生を変えたコント』

「これ、ずっと気になってて、書店で買って読んだ」という又吉。同書は、せいやが高校時代にいじめられた経験を赤裸々につづった半自伝的小説だが、「普通だったら、学校休むやろっていうところを、そんなのに負けたと思われたくないから行くんや! って。でも、状況は変わらず、それを跳ね返していく」と説明しながら、「いろいろ考えさせられた。歯がゆさも感じるし、なんでわざわざ人をいじめる人間がおるんかな? って改めて思った」と話した。

続けて、「いじめられてる人からしたら勇気になるだろうし、いじめてる意識がなかったけど、もしかしたら自分がやってることもいじめになるのかも……って気づく人もいるんじゃないか」と吐露。「僕もそういう経験があったんで。すごい感情移入して」とつぶやき、「たまに息抜きみたいな笑いを入れてくれてるとはいえ、結構苦しくて」「電車で読んでたんですけど、泣きかけましたね。よかったな～っていう場面が、一番危なかったですね」とぶっちゃけた。

最後に、「物語と文章もすごいマッチしてて、いい小説でした」「中学生とか高校生にぜひ読んでもらいたい」とアピールした又吉。「こういう小説を読んだら、いじめ予備軍が思いとどまったり、いじめのさなかの人が勇気づけられる」とその影響を想像し、いじめを傍観している人に対しても、「このままでは『人生を変えたコント』の中のむちゃくちゃダサい登場人物になるぞ! 自分の人生そっち側でいいんか? って。しんどい状況になってる人を助ける側にまわろうという意識が芽生えると思う」と語っていた。