視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(5月5日~11日)を発表した。

  • 栗原恵

    栗原恵

ゴールデンウィーク週ならではの視聴傾向

前週はコア視聴層ランキングにバラエティ番組がわずか2本しか入らず、ドラマ偏重の傾向が際立っていたが、この週は一転してバラエティ番組が10位中7本を占めるなど、大きな変化が見られた。特に、日本テレビとTBSの人気番組が顔をそろえる展開になった。

ゴールデンウィークを含む週ならではの視聴傾向が現れた形。家族で過ごす時間が増える連休中は、リラックスして楽しめるバラエティへの注目度が高まったようだ。若年層からの支持が数字に表れている。

一方、個人全体ランキングでは前週に続きドラマの強さが目立ち、6番組がドラマ作品となった。そんな中で5位にランクインしたのは『ブラタモリ』(NHK)。伊勢神宮を巡るシリーズの完結編が放送され、高水準の注目度を記録した。知的好奇心を刺激する番組の底力を感じさせる週となった。

  • コア視聴層ランキング

  • 個人全体ランキング

「ご実家が素敵家族すぎ」「エピソードに涙が出ました」

コア視聴層で堂々の2位を獲得したのは、『しゃべくり007』(日本テレビ)。5月5日の放送では"令和のピュアアイドル"、Travis Japanの松田元太を迎え、そのルーツや素顔に迫る内容で視聴者の心をつかんだ。

注目を集めたのは松田を形作ってきた、令和の最強家族「松田家」の姿。特に父親の独特なしゃべり方のメッセージは意外性があり、スタジオを沸かせた。また家族間のやりとりが記録された「母ラジオ」も公開され、その愛情あふれる関係性が視聴者の共感を呼んだようだ。視聴者からは「ご実家が素敵家族すぎ」「エピソードに涙が出ました」といった声が相次いだ。

埼玉での幼少期も掘り下げられ、サッカー少年だった頃のエピソードには驚きの声が。普段の穏やかな印象からは想像できないプレー中の熱さが明かされると、視聴者からは新たな魅力の発見に喜ぶ声が寄せられた。

番組のハイライトとなったのは、小学校時代の恩師との13年ぶりの再会シーン。子ども時代に抱いた夢を応援してくれた先生との感動的な対面に、多くの視聴者が心を動かされた様子だ。

番組終盤には母親からの手紙が朗読され、松田自身も思わず涙。家族の絆の強さが伝わる瞬間となった。