脚本家で俳優の宮藤官九郎が、「第33回橋田賞」で橋田賞を受賞し10日、都内で行われた授賞式に出席した。

  • 宮藤官九郎

    宮藤官九郎

脚本家・橋田壽賀子さんが理事を務めていた橋田文化財団が主催し、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげた番組と人に贈られる同賞。宮藤は、『不適切にもほどがある!』(TBS)と『新宿野戦病院』(フジテレビ)の脚本が評価され、橋田賞を受賞した。

宮藤は「橋田賞はすごいめちゃめちゃうれしいです」と喜び、「僕はいろいろな賞をいただいちゃっているんですけど、橋田賞は絶対もらえないと思っていて」と打ち明けた。

その理由として「20年ぐらい前に何かのパーティーの裏で橋田先生に紹介していただいて、そのときに橋田先生が『“老兵は去り行く”ですね』とおっしゃったんですね。で、『いやいやそんな、ちゃんと生涯現役で書いてください』って言わなきゃいけなかったんですけど、僕めちゃめちゃ緊張していたんで『はい』って言っちゃったんです」と橋田さんへの失言エピソードを告白。会場から笑いが起こった。

そして宮藤は「(橋田先生が)去った後に、『宮藤くん、絶対もう橋田賞取れないよ』って言われて。取れないんだと思ってたら20年経って取ることができました」とうれしそうに話していた。

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「第33回橋田賞」受賞作品・受賞者

■橋田賞
連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)
『カンブリア宮殿』(テレビ東京)
宮藤官九郎(脚本家)
阿部サダヲ(俳優)
伊藤沙莉(俳優)
池上彰(ジャーナリスト)

■橋田賞新人賞
河合優実(俳優)
奈緒(俳優)
松本若菜(俳優)

■野村昭子賞
草村礼子(俳優)

■橋田壽賀子生誕100年記念特別賞
連続テレビ小説(NHK)
石井ふく子(プロデューサー・演出家)