頭皮を健康に保つにはセルフケアが不可欠。とはいえ、何をどうすればいいのかわからない……。そんな疑問を解決するため、理容御三家の一角に数えられる「ヘアサロン大野」のスペシャリスト3人に「ヘッドスパ」の話を聞いた。セルフケアの参考になるかも?
力加減が大事?
――ヘアサロン大野のヘッドスパの特徴、他店にはないこだわりを教えてください。
鈴木さん:最新設備や機械を導入しているサロンもたくさんあると思いますが、ヘアサロン大野では、自分たちの手でマッサージすることにこだわっています。頭皮の凝り具合、硬さは人によって違います。触っても頭皮が動かない方もいれば、逆にぶよぶよしている方もいらっしゃいます。個々のお客様の状況に合わせてマッサージするには、機械よりも、やはり人の手です。頭皮と顔は1枚の皮でつながっていますから、しっかり頭皮マッサージをしてあげることで顔のリフトアップにもつながりますよ。
竹内さん:感覚的なことになので言葉にするのは難しいのですが、お客様は基本的に、頭皮の硬い方が多い印象です。そういう方は、私がどれだけ強くマッサージしても痛くないみたいなので、全身を使って施術することもあります。逆に、頭皮がたるんできていらっしゃる方の場合、同じように力を込めてしまうと激痛でしかなく、全くリラックスできません。なので、私の場合は、最初に頭皮をつかんだ時の感覚で、「この人はむくんでいるな」「この人は強くしすぎたらダメだな」などと考えながら、力加減を変えるように意識しています。
――お客様の頭皮の状態はファーストタッチでわかるものなんですか?
佐々木さん:結構わかりますよ。マイクロスコープを使って施術前の毛穴を見ていただくこともできます。お客様の反応を見ていると、自分では「もっと綺麗なはず」だと思っていらっしゃる方が多いみたいです。ヘッドスパをすると、もちろんすぐには良くならないですが、最初の状態よりは毛穴の汚れが綺麗に取れて、ある程度は潤いのある状態に変化していることがわかっていただけるかと思います。
――自分の頭皮を見るのを嫌がるお客様はいませんか?
佐々木さん:最初は嫌がるお客様も多いです。それでも施術後は「どうなった?」と興味をお持ちになる感じです。それで、実際に見てみると、やっぱりすごく綺麗になっている。私たちは頭皮汚れの原因をお客様に全て伝えます。例えば「シャンプーが合っていないかもしれないですね」「日頃のケアの仕方があってなかったかもしれないですね」などです。その上で、「月に1回、定期的にヘッドスパをして、どんどん頭皮の健康な状態を目指していきましょう」と提案をすると、やってみようかという気になるお客様も多いですね。
頭皮ケアは若いうちから始めるのが大事?
――頭皮ケア、セルフケアはいつごろ始めたらいいですか?
佐々木さん:頭皮ケアを始めるのは早ければ早い方がいいです。例えば男性であれば、30~40代になっても輝きたい、カッコよくいたいと思われるなら、セルフケアを早く始めた方がいいですね。体型は1年もあれば変わりますが、髪、頭皮、肌はすぐには変わりません。やっぱり、成長ホルモンが分泌されている若い頃からケアを始めるのが大事だと思います。
鈴木さん::頭皮も肌の一部なので、日々の積み重ねでしっかりケアしていくことが大切です。肌の日焼けをケアせずに放っておくと、何年かたった時にシミが出てきてしまったりしますよね。頭皮も同じですから、肌と同様にしっかりケアした方が絶対にいいと思います。
竹内さん:今はスマホやPCなどから目に来る疲労がすごいと思いますが、実はそういう方にもヘッドスパは向いています。なので、頭皮ケアを始めなきゃと堅苦しく考えずに、「疲れたからちょっとリフレッシュしに行こうかな」くらいの気軽な感覚で来ていただければいいのかなと思います。
今回話を聞かせてくれたヘアサロン大野グループでは、ヘッドスパだけの利用も大歓迎とのこと。基本的には予約優先制となるので、予約をしていけば待ち時間を少なく施術を受けることができる。また、店舗の立地や雰囲気に合わせて使用商材が若干異なることもあり、料金は店舗ごとに変わってくるという。こんなところにも店舗の個性が表れているところは面白い。
新年度がスタートしたこのタイミングで、気軽に頭皮ケアを始めてみるのもオススメだ。