キリンホールディングスが展開する「げんきな免疫プロジェクト」は3月17日、「親子が直面する『保育園の洗礼』実態調査」の結果を発表した。調査は2月26日〜27日、この春より子供を通園させる親400名、および既に通園させている親400名を対象にWebで行われた。
子供が保育園や幼稚園に通いだすと、風邪などの感染症にかかりやすくなるなどのさまざまな試練が訪れるが、一般的に「保育園の洗礼」と言われている。
調査によると、「保育園の洗礼」という言葉の認知率は58.8%。子供の体調不良により、仕事を休む・遅刻・早退した経験があるママは93.9%と9割を超え、「保育園の洗礼」がママに大きな負担をかけていることが明らかに。
実際に、「入園後に子供の体調不良による園からの呼び出しが多かった月」を選んでもらったところ、「12月」(23.8%)に加え、新年度が始まってからの3か月間(4~6月)も多いことがわかった。
続いて、「保育園の洗礼」によって子供が遅刻、早退、休んだ経験について聞くと、47.3%が「入園後1〜3カ月以内」に経験があり、それ以降の26.5%と合わせると、7割以上(73.8%)が保育園の洗礼を受けていることが明らかに。園児が入園後に感染症にかかるケースが多いよう。
また、「子供の感染症を理由に休んだ際、最長で何日休んだか」と質問したところ、「3~5日」 (34.4%)が最も高く、入園後の感染症による子供の体調不良は、ママにも大きな負担となることがわかった。
続いて、入園後に子供がかかってしまった感染症が家族に移ってしまう、いわゆる「家庭内感染」の経験の有無を聞いた。その結果、約9割(89%)もの親が経験したことがあると回答。春に多く起こる「保育園の洗礼」は「家庭内感染」を引き起こすことから、家族全員が健康管理や「免疫のケア」に注意する必要があるよう。
そこで、行っている感染予防対策を教えてもらったところ、「手洗いを徹底する」(73.5%)、「十分な睡眠をとる」(48.7%)、「うがいを習慣化する」(41.1%)、「バランスの取れた食事をとる」(38.2%)が上位にあがった。
次に、「自分の子供たちは、自身の子供時代と比較して病気にかかりやすくなっていると思いますか?」と質問したところ、約6割(59.5%)が「かかりやすくなった」と回答。そう思う理由を聞くと、「外で遊ぶことが減って運動不足となっている」(63.6%)、「加工食品やジャンクフードを食べることが増え、栄養バランスが崩れがち」(37.5%)という声が目立つ結果に。
「外遊びの機会減少」についてさらに質問したところ、約8割(84.1%)の親が自分の子供時代と比較して「減った」と実感しており、その原因として、「スマートフォンの普及により動画やゲームで遊ぶことが多くなった」(72.9%)、「公園の減少などで遊べる場所が減少したから」(44.8%)が多くあがった。