「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は、学習管理アプリ「Studyplus」を提供する【スタディプラス株式会社】のStudyplus for School事業本部で事業推進室のユニットリードとして活躍する澤田真由子さんにインタビュー。マーケティングや新規事業の立ち上げなど、多岐にわたる業務に挑む現在の仕事やこれまでのキャリア、さらには学生時代の経験や就活のヒントまで、お話を伺いました!

プロフィール:澤田 真由子さん

中長期的な事業成長のための企画・施策を幅広く実行。
直近では、教育機関向けのサービス「Studyplus for School」についてや弊社が取り組む課題を広く知ってもらうブランディング、出版社やデジタル教材会社との提携、営業組織の仕組みづくりなどを行っている。

INDEX

現在のお仕事内容 スタディプラスで働く上で、大切にしていること どんな大学生活を過ごしていましたか? スタディプラスに新卒として入社を決めた理由 自己PRについて 大学生へメッセージ
社会人編

――自己紹介をお願いいたします。

 スタディプラス株式会社の澤田真由子と申します。出身大学は明治大学の商学部で、最近の趣味はゴルフとポーカーです。よろしくお願いします。

――現在のお仕事内容について教えていただけますか?

私は大学3年生からスタディプラスでインターンを始めて、2019年に会社として第1号の新卒として入社しました。

今は教育機関向けコミュニケーションプラットフォーム「Studyplus for School」を提供している   Studyplus for School事業本部の事業推進部という組織で、マーケティングやブランディング、それから他の企業と提携をして一緒に事業を進めるアライアンスの仕事もしています。

さらに「セールスイネーブルメント」という、営業組織の仕組みを作る取り組みも行っており、中長期的な事業成長を目指した企画や施策を実行しています。

――入社後はどのような経験をされましたか?

入社後はまずマーケティングを担当しました。具体的には、サービスを塾や学校の先生方にどう知ってもらうかという戦略を設計して、その施策を実行していました。

たとえば、全国の塾に配布するマガジンを作ったり、それを電子書籍で発信したり、お客様のインタビューを行って事例としてまとめたりといったことです。

その後は、「Studyplus for School」というプロダクトの開発ディレクションに携わりました。プロダクトの仕様をどう作るか企画したり、エンジニアとスケジュール調整をしながらプロジェクトを進めたりしました。このディレクター業務を2年ほど担当しました。

その後は新しい事業を立ち上げることになり、部長として企画開発をリードしました。そして現在は、中長期的な施策を展開する事業推進の役割を担っています。

――スタディプラスで働く上で、大切にしていることがあれば教えてください。

1つ目は「Studyplus for School」は塾や学校にご提供しているサービスですが、「子どもたちのために」塾や学校の現場、ひいては今後の教育業界によりよい変化を生み出せているかということです。それが私自身のモチベーションの源泉でもありますし、そのために自分自身が成長し続けたいという気持ちで取り組んでいます。

2つ目は「強みを活かす」ことです。多くのメンバーと働く中で、自分の得手不得手が明確になってくるので、不得意なことを無理に自分でやるのではなく、得意な人と補い合うことを大切にしています。自分の強みを最大限活かし、伸ばし続け、メンバーにもそれぞれの強みを活かしてもらい、チーム全体のパフォーマンスを最大化することを意識しています。

学生時代編

――どんな大学生活を過ごされていましたか? 特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

大学1、2年生の頃は「アイセック」という海外インターンシップ事業を運営する団体で活動していました。日本全国のいろいろな大学に支部があり、私は明治大学の支部で活動していて、2年生のときには支部の委員長をやっていました。その活動を通してたくさんの人と関わったり、いろんな経験を積んだりできましたね。2年生が終わる頃にアイセックを卒業して、自分の興味があった教育関連の活動に進むことにしました。

保育園の方々と一緒に取り組みをしてみたり、高校で授業を運営したりいろいろな経験をさせてもらいました。その中でも特に、幼児期の教育や、子どもに与える外部環境がその子の成長や学びにどう影響するかにすごく興味があって、そういった活動をメインにしていました。     

大学3年生のときにスタディプラスに出会って、インターンとして参加しました。その後も幼児教育に関する活動は並行して続けていたのですが、最終的にはスタディプラスに新卒として入社することを選びました。

※大学生時代のモチベーショングラフ

――最初に長期インターンに参加してみようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

最初の長期インターンシップに参加したのは大学2年生の時でしたが、当時活動していた学生団体の運営に少しでもプラスになる経験が得られたらいいなと思ったのが大きかったです。私が所属していたアイセックでは、学生で事業を運営しています。その中で、自分自身で実際に企業に飛び込んで、事業がどうやって生まれて運営されているのかを直接学びたいと思ったのが、インターンに参加したきっかけですね。

――その中で教育分野、特に幼児教育に関心を持つようになったきっかけを教えてください。

幼児教育への興味は、大学生になるにつれてだんだんと具体化されていきました。小さい頃からの経験がベースになっていると思います。たとえば、小学生のときにいじめがあったり、家庭環境で苦しんでいる友達がいたりして、「子どもは生まれる環境を選べないのに、その影響をすごく大きく受けてしまうんだな」と強く感じる場面がありました。

そうした環境が、その子自身の考え方や将来の選択にまで影響を与えると思うんです。そのため、幼少期や青年期にどんな環境で過ごすかがとても大事だと感じたのがきっかけで、そこに関わることができればいいなという思いがどんどん強くなっていきましたね。

――周囲の人たちの経験や自身の思いが膨らんでいく中で、実際に起業にもつながったのですね。起業に至った背景を教えてください。

同じように幼児教育に課題感を持っていたメンバーと一緒に起業を経験しました。そのときは、特に家庭環境と保育園という2つの側面にアプローチしていました。お母さんたちは何が正解かわからない状態で子育てを始めることが多いですし、保育園も子ども一人ひとりにどう寄り添っていくかという課題を抱えていることが多いです。     

――起業しながらもインターンシップも並行されていたとのことですが、最終的にスタディプラスに新卒として入社を決めた理由は何だったのでしょうか?

スタディプラスでのインターンを始めた理由からお話すると、起業や教育関連の活動をしていく中で、どうしても自分自身が現場に入る1対1の関わり方では限界があり解決できる規模が小さくなってしまうという課題感があったんです。そこで、ITを活用して教育にアプローチするスタディプラスの事業に強く惹かれました。

スタディプラスには「学ぶ喜びをすべての人に」というミッションがあります。このミッションに共感したことが、入社を決めた大きな理由のひとつです。自分の人生や学びに対して前向きな環境を作り出せるのはとても尊いことだと思っています。

また、スタディプラスのプロダクトは、教育業界の中でも学習管理やSNSというユニークな価値を提供していて、それが自分にはとても魅力的に映りました。「この事業でしか実現できない価値を提供できるのではないか」という確信が、入社を決めた理由ですね。

――学生時代の経験が今の仕事に役立っていると感じる部分があれば教えてください。

やはり学生時代にやってきたことが今につながっているな、という感覚がすごくあります。特に大きかったのは、アイセックという学生団体での活動と、スタディプラスでのインターン経験ですね。どちらも事業を運営したり、課題を解決するために動いたりといった経験を積んだ場でした。

その中で、自分自身がどんな課題に向き合いたいのか、それはなぜなのかということを深く考える機会がたくさんありました。

そういう振り返りを重ねたからこそ、今、「私はこの仕事をしたい」「この部分に共感してこの仕事をしている」という確信を持てるようになったと思っています。

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――自己PRについて、伝えるときに工夫したことがあれば教えてください。

自己PRを書く上で意識したのは、まず結果として何を出したのかを端的に伝えることです。その上で、その結果に至るまでにどのような行動をしたのか、なぜその行動を選んだのかといった背景を具体的に伝えるようにしました。それによって、自分自身をより深く知ってもらえると思ったんです。

また、私は教育業界に絞って就活をしていたので、自分の活動経験や業界への考えをきちんと言語化して伝えることを意識しました。

――自己PRを書く際、たくさんフィードバックをもらったと書かれていますが、それはどのように行ったのですか?

長期インターンだけでなく、就活中は短期の2日間や5日間のインターンシップにも積極的に参加しました。それも教育業界に限らず、幅広い業界のインターンに行きました。事前に「このインターンで何を得たいか」「自分の就活の軸は何か」をメモにまとめておいて、それを参加先の企業の方に見せてフィードバックをもらうようにしていました。

自分が納得して選んだ会社でないと長く続かないだろうと思っていたので、たくさん意見をもらって模索を重ね、最終的に自分の納得感を持って会社を選びたいと思っていました。そのためにできることは何でもやろうという気持ちで取り組んでいました。

――志望動機を考えるときや伝えるときに工夫されたことがあれば教えてください。

私は「ここに行きたい」と思える会社がかなり限られていたので、その思いの強さをどう伝えるかを重視していました。具体的には、自分の経験や課題感を、その会社のサービスや価値観、ビジョンと結びつけて伝えるようにしていました。

また、自分が入社した後に何をしたいか、どんな成長意欲を持っているかを具体的に伝えることで、「この子なら活躍してくれるだろう」というイメージを持ってもらえるよう意識していました。

――会社の価値観や文化に合わせすぎると、自分の性格や志向性とずれてしまうこともあると思いますが、その点についてはどのように注意されましたか?

結果論かもしれませんが、短期インターンに参加している中で、企業の方々と直接話す機会を持てたことが大きかったです。そこで表に出ていない会社の価値観や文化が見えてきたり、働いている人たちの考え方や関係性がわかったりしたので、自分の価値観と合う会社が自然と残っていきました。資料だけでは見えない部分が多いので、インターンシップで得た経験はとても大きかったと思います。

――ガクチカを書く際の工夫があれば教えてください。

個人的にガクチカは一番難しいと感じる部分でした。書きたいことはいろいろあったのですが、それをどう具体的に、情報に強弱をつけながら相手に伝えるかが大事だと思っていました。面接では言葉で補足できるので、エントリーシートでは簡潔かつわかりやすい言葉を選ぶことを特に気をつけていましたね。

――長所と短所を考える際や伝える際に工夫した点を教えてください。

長所についてはまず自信を持って話すことを意識しました。それに加えて、その長所を裏付ける具体的なエピソードを準備しておくことも大事だと思っています。

また、短所については、ただ「こういう短所があります」と終わらせるのではなく、「こう改善してきました」や「こう補っています」という行動や経験をセットで伝えるようにしました。そうすることで、ただ言っているだけではなく信憑性のある長所・短所として受け取ってもらえるのではないかと思っています。

――最後に大学生へメッセージをお願いします。

働くことのイメージがまだ掴めない中で、どう活動すればいいのか悩むこともあると思います。でも、悩むということは情報が足りていないということだと思うので、ぜひ身近な社会人や興味のある会社の方を訪ねたり、今日のようなイベントに積極的に参加したりしてみてください。それを繰り返すことで情報が増えて、自分の考えが深まると思います。

また、自己分析というと難しく聞こえるかもしれませんが、自分を知ることはとても大事です。たとえば、「なぜこれが楽しいと思うのか」や「なぜこれにイライラするのか」といった日々の感情に敏感になり、自分自身を深掘りしてみてください。それが今後につながるはずです。応援しています!

取材:櫻井 奏音(ガクラボメンバー) 
執筆:田中 妃音(ガクラボメンバー
編集:学生の窓口編集部
取材協力:スタディプラス株式会社

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