俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場『御上先生』(毎週日曜21:00~)の第9話が16日に放送され、ヤマトタケルを名乗る謎の人物の正体が、岡田将生演じる槙野恭介であることが明らかになった。松坂にインタビューし、岡田との共演について話を聞いた。

  • 日曜劇場『御上先生』御上孝役の松坂桃李(左)と槙野恭介役の岡田将生

本作は、教育のあるべき真の姿を描く完全オリジナルの大逆転教育再生ストーリー。東大卒のエリート文科省官僚の御上孝(松坂桃李)が隣徳学院3年2組の担任教師になり、令和の時代を生きる高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。

松坂と岡田と言えば、2011年公開の映画『アントキノイノチ』で初共演すると、日本テレビ系連続ドラマで映画化もされた『ゆとりですがなにか』でも近い役柄を演じ、プライベートでも仲が良いことが知られている。

松坂は岡田について「信頼しかない」と語る。

そして、本作は御上の学校の軸、神崎拓斗(奥平大兼)と冴島悠子(常盤貴子)の軸、槙野恭介(岡田将生)の官僚の軸という、3つの軸があると言い、「この3つの軸が最終的に混ざり合って1つになっていくのですが、そこに行くまでの官僚ブロックの空気作りみたいなものは、岡田に全幅の信頼を置いているので、あとはよろしくね! みたいな」と笑う。

続けて、「今回、『御上先生』というタイトルでやっていますが、僕は御上と神崎と槙野という3人の主人公がいると思っています。その3つの軸が混ざり合って1つになり、最終的に本当の主役はやはり生徒だということになっていければいいのかなと思っています」と思いを明かす。

ここまで槙野は、敵なのか味方なのかわからない、視聴者をハラハラさせる存在だったが、第9話で味方であることが判明。隣徳学院に怪文書を送っていたヤマトタケルと名乗る人物が槙野であり、すべて御上と2人で計画的に進めていたことだった。

槙野について現場で2人で話すこともあったそうで、松坂は「4話か5話あたりの槙野の表情を見た時に、『これ匂わせすぎじゃない?』って言ったこともあって。『やっぱりそう思った? 俺もちょっと迷ったんだよね。でも大丈夫、本当は仲間なんじゃないかと思わせておいて、たぶん次の話では、やっぱ敵か、みたいになっていると思うから』と」と岡田とのやりとりを明かし、「岡田なりの引き算と逆算がちゃんとある」と信頼を寄せていた。

■松坂桃李
1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。2009年に『侍戦隊シンケンジャー』で俳優デビュー。その後、映画、ドラマ、舞台など多数出演。『孤狼の血』シリーズで第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、第45回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『新聞記者』(19)で第43回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。近年の主な出演作は、映画『流浪の月』『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23)、『スオミの話をしよう』(24)、『雪の花 ―ともに在りて―』(25)、ドラマ『VIVANT』(23)など。映画『父と僕の終わらない歌』が5月23日に、『フロントライン』が6月13日公開予定。2027年のNHK大河ドラマ『逆賊の幕臣』で主演を務める。

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