アイドルグループ・NMB48在籍中からバラエティで活躍し、近年は女優としても精力的に活動している渋谷凪咲にインタビューし、今の仕事に対する思いや今後の抱負を聞いた。
昨年『あのコはだぁれ?』で映画初主演を果たし、数々のドラマにも出演。現在、TBS系 ドラマストリーム『地獄の果てまで連れていく』(毎週火曜23:56~※一部地域をのぞく)、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『私の知らない私』(毎週木曜23:59~)、日本テレビ系ドラマ『離婚弁護士 スパイダー~偽りと裏切り編~』(毎週金曜24:30~)の3作品に出演中と引っ張りだこだ。
女優業は昔から密かに抱いていた夢だったそうで、「ちょっと恥ずかしい話ですが、昔から鏡の前で鏡の自分と会話劇のように、いろんな自分になって会話するというのを楽しんでいて、1人で頭の中で妄想したり考えたりするのが好きだったんです。きっと何かを表現するのが昔から好きで、興味があったのだと思います」と照れ笑い。
2012年に友達に誘われて応募したNMB48のオーディションに合格し、グループに加入。アイドル活動においても、それぞれの曲の役になりきって表現することが好きだったと振り返る。
「女の子の歌詞だったら、その女の子が何を思っているのか、歌詞を読み解いて自分なりに解釈して表現するのがすごく好きでした。曲ごとにいろんな自分になれるのはお芝居と似ていて、ダンスは苦手でしたが、表情で表現をつけることをすごく意識していました」
そして、日本テレビ系ドラマ『だが、情熱はある』(2023)で芝居のやりがいを感じ、女優業に力を入れていきたいという思いが強まったという。
「お芝居って難しいけどやりがいがあって楽しいと思えて、NMB48に入ったときに、ダンスも歌もできないのに悩んでいる時間すらも楽しいと思えた感情と一緒だったので、アイドルに続く、また新たな自分というか、第2の渋谷凪咲としてもう1つ捧げられる、情熱的になれるものがお芝居なのかもしれないと思いました」
『地獄の果てまで連れていく』では、残虐な裏の顔を持つモンスター女・花井麗奈を演じ、狂気の演技が「怖すぎる」と話題に。渋谷自身、「毎日新たな自分との出会いがあった」と新境地の演技にやりがいを感じたと語る。
「現実とかけ離れた役だからこそ、ぶっ飛ぶことができて、麗奈の恐ろしさについて監督と『どうしたら面白くなりますかね』と考えるのが楽しくて、みんなで『怖すぎる』って笑いながら作り上げていきました。NMB48を卒業した理由も『まだ出会ったことのない自分と出会いたい』『自分の可能性をもっと探っていきたい』というところでしたが、この作品に参加し、もっといろんな役を演じて新たな自分と出会いたいという思いになりました」
目指す女優像は「ワクワクしてもらえる役者」とのこと。
「監督や共演者の方に『どんな芝居をしてくるんやろう』とワクワクしてもらえたり、見てくださる方に『渋谷凪咲ちゃんが出ていたらおもろそうやな』と思ってもらえる役者さんになれたら。それはアイドルのときも、バラエティでも自分の中で目標にしてきたことで、『なぎちゃん出ていたら面白そうやな』と興味を持ってもらえる人というのは、人生のテーマでもあります」