マイナビはこのほど、メタバースプラットフォーム「マイナビランド(MYNAVI LAND)」の提供を開始した。

  • メタバースプラットフォーム「マイナビランド(MYNAVI LAND)」提供開始

「マイナビランド」とは?

マイナビランドは、学びと出会いを通じて、すべての人が未来の可能性を広げることができる、全世代向けメタバースプラットフォーム。メインビジュアルは、成長とつながりの象徴である「世界樹」をイメージしている。小中学生向けの学習コンテンツから、キャリア形成、ライフデザインまで、人生のあらゆるシーンで新たな可能性を発見できる空間を目指す。

第1弾としては小学生向けのワールド「そらまめパーク」にて学習コンテンツを提供する。今後は、多様なつながりを生み出すワールドの拡張を目指していくという。

小学生向け体験学習ワールド「そらまめパーク」

  • そらまめパーク

そらまめパークは、橋でつながった島々全体をパークとし、各島には守り神の動物が暮らしている。そらまめを噴き出す山や大きなりんごのなる木がある楽しい空間で、子どもたちの学びになるさまざまなコンテンツを提供している。子どもたちはそれぞれのアバターでパーク内を駆け回り、新しい学びや発見、ワクワクと出会うことができる。今回リリースするのは中央の「かめさま広場」と右上の「ムササビメッセ」。中央のかめさま広場では、「ゲーム×学び」のコンテンツを提供し、ムササビメッセでは今後様々なオンラインイベントを開催する予定。

現代の教育において、約70%の保護者は子どもに自然体験や集団活動、職業体験など多様な体験学習をさせたいと考えているが、経済的・地理的な制約から、実際の体験学習は容易ではない。そこで同社は、メタバース技術を活用し、端末1つで多様な体験を提供することで、これらの課題を解決することを目指す。

特に、小学校からICT機器に触れる機会が増えている現代の子どもたちは、ゲーム空間に慣れ親しんでおり、メタバース空間への親和性も高いため、子どもたちが楽しく学びながら多様な体験を積むことができる環境を提供することを目指している。

かめさま広場

  • かめさま広場

そらまめパークの中心にある島には「かめさま広場」と呼ばれる公園がある。真ん中にいる「かめさま」に話しかけると、そらまめパークの説明やちょっとした豆知識など様々な情報を教えてくれる。また、広場に設置されているトレーラーでは、食育や運送業の社会課題などを楽しく学べるゲームが複数用意されている。

  • 左:かめさま、右:トレーラー(ゲームコンテンツ)

金太郎のもぐもぐトレーニング

「金太郎のもぐもぐトレーニング」は、食育と体の健康を学ぶためのゲーム。金太郎が食べる献立はリズムゲームで集めた食材から考える。献立内容に応じて金太郎は成長し、成長結果によってクマとの相撲の勝敗が分かれる。

  • 金太郎のもぐもぐトレーニング

走れメロス便

「走れメロス便」は、運送業の社会的問題を学ぶためのゲーム。宅配員となったメロスは、時間指定や再配達などの条件を考慮しながら、全ての荷物を時間内に正確に配達する。ゲームを通じて、配送の難しさや労働者不足などの社会問題について学ぶことができる。

  • 走れメロス便

かめさまクイズアタック

「かめさまクイズアタック」は、時事問題をクイズ形式で提供するコンテンツ。前週の記事をもとに月曜日から木曜日は毎日異なる問題が出題され、金曜日から日曜日で復習問題が出題される。クイズに挑戦することで、時事問題や社会情勢について学び、知識を深めることができる。

  • かめさまクイズアタック

ムササビメッセ

  • ムササビメッセ

そらまめパーク内の「ムササビメッセ」エリアでは、オンラインイベントを開催する。イベント時には、空を飛ぶムササビ・「ムサきち」のお腹がモニターとなり、講師によるセミナーなどでは、スライドなどが投影される。参加者は切り株に座って見ることができ、テキストチャットなどを通じて、他の人との交流も可能。

  • ムササビモニター

「『マイナビランド』は、今までにない新しいユーザー体験を提供することを目指して開発しました。これまで私たちは、情報提供を通じて多くの人の『選択』をサポートしてきました。しかし、ただ情報を届けるだけではなく、『体験』を通じて学び、気づきを得られる場を創ることで、ユーザーの体験価値、ひいては人生全体の価値を高めたい――そう考えたのが、このプラットフォーム立ち上げのきっかけです。この取り組みを通じて、『出会い』と『学び』が誰にでも開かれた世界を実現したいと考えています。すべての人が自分の未来に可能性を感じられるような社会を創る――それが、私たちの目指すゴールです」(同社)。